ある日の午後、珍しく娘のムームーが
出かけるけど一緒に来る？と聞いてきた。
そんな時は彼氏と外出する時みたいにウキウキする。
彼女は友達と外出することが多く、
私と二人きりで出かけることは滅多にない。
でも年に1度日本に一時帰国する時は大抵彼女と行くので、
友達がいない日本では、毎日ムームーを独占することができる。
最寄りの地下鉄の駅から二つ目で降りてバスに乗り換える。
今月になってから地下鉄A線の一部が不通になり、
代わりのバスが運行している。
地下鉄を降りて３０メートルほど歩くと、
バスが４台ほど待っている。
地下鉄の車両分のバスが同時に出発するのだ。
そして地下鉄の駅の近くのバス乗り場にストップしていく。
ムームーが降りた目的地はザラがあるサンジョバンニ。
彼女の買う洋服の３分の２はザラの。
ところで世界で一番お金持ちはマイケルソフトのビルゲイツだけど２位はなんと、ザラ創業者のオルテガ氏だそうだ。
お店に入りあれこれ試着するムームー。
サンジョバンニのザラはあまり人が来ないので
試着するの待たなくていいけど、
歴史地区のザラでは大抵長蛇の列ができてるので、
いいと思うのがあっても、
わざわざ待って試着して買おうと思わない。
彼女が試している間お店を物色すると、
ちょっと気になるボーダーのT シャツを発見！
値段も安い。
それを持って試着室に入った。
でも着てみたら今一ピンと来なかった。
その時ムームーが黒いミニスカートとジーンズを持って
２回目の試着をしに、隣の試着室に入ってきた。
私が気に入ったボーダーシャツをムームーに着させてみると
なんかいけるではないか！
彼女が気に入ったミニスカートとも合う！！
でもムームー、ボーダー柄別に欲しくないと言う。
そこを無理やり、似合うし安いから、（あと私の好みなので）
と無理やり買ってしまった。
（でも買ってから彼女、このボーダー毎日のように着てる）
そのほかにジーンズ。
これはやたら裾が広がった、カリブのリンボーダンスするような、
変わったジーンズだったが、
たったの５ユーロなので、飽きたら短くしてもいいからと
説き伏せられ、お買い上げ。
でも3点全部で３２ユーロで済んだ。（4000円以下）
だからザラの創業者、長者番付けに入るんだ。
ザラって安くていいのあるからね！
試着室でムームーとあーだこーだと議論していたら、
近くの試着室から、ちょっと若く見える６０代くらいのおばさんが
すいませ〜ん、
私が試着したこのブラウス、どう思いますか〜？
と聞いてきた。
それ、袖にパールが刺繍してありちょっと素敵なのだが、
前面部がドレープになって垂れ下がっており、
おばさん曰く、ドレープのせいで横から見ると
お腹が出てないのに出ているように見えるので、
買うのを迷ってるとのことだった。
確かにデザインはいいけど、そのドレープのおかげで
スッキリ見えないということを私とムームーが言うと、
助言してくれてありがとう！
いつもは母が一緒に来てアドヴァイスしてくれるけど
今日は来れなかったので助かったわと感謝してくれた。
このおばさんのお母さんなら８０〜９０歳？
相当高齢で、一緒に来るのもそりゃ大変だわ、と思った。
小さな洋服屋だったら、店員がアドヴァイスするだろうけど、
ザラみたいに大きなところはしないだろうな。
知らない人に服のアドヴァイスを頼まれたのは
初めてだったので、ビックリした。
ザラを出たあと、オリジナルマリーンという子供服の店で、
夫の甥っ子にあげるプレゼントを物色。
彼はまだ７歳なのに、この間２歳上のサイズをあげたのに関わらず
きついと言われた。
今度は１１〜１２歳を選んだ。
来年はアダルトか？
実際年齢より大きいのも、服の選択に困ってしまう。
最後にミラノのプチプラコスメのキッコに入り、
自分用のマニュキュアを購入した。
お気に入りのエメラルドグリーン。
夏になると、こんなような、似たような色ばかり
いくつも買ってしまう。（汗）