二通りのごめんなさいと謝罪、そして寒波 | ローマの松の木の下で・・・

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すいません、ごめんなさいという言葉は

日本にいると、しょっちゅう聞くことができるが、

イタリア(多分日本以外の国)ではこの言葉、滅多に聞かれない。

 

イタリア語ですいませんは二通りある。

 

まず

あなたに対するMI SCUSI  (ミ・スクージ)    

君に対する   SCUSA MI (スクーザ・ミ)

 

ちょっとすいませんけどと呼びかける、

軽い気持ちで使う時と、

ほんとに悪いと思って謝罪するときに遺憾の気持ちをこめて言う時と

2つのケースがある。

 

前者は日常的に聞かれるが、後者は滅多に聞くことができない。

 

なぜかというと、欧米の人間は謝罪イコール賠償責任となるから、

うかつにこの言葉を発しないんだという説を昔なんかの本で読んだ。

 

 

代わりにイタリア人がよく言うのは、

MI DISPIACE  (ミ・ディスピアーチェ)  という言葉。

 

訳すると、そういうことになって残念です、遺憾ですという言葉が当てはまるかもしれない。

 

 

例えば

 

最近紹介でピアノを習いに来た中学生。

 

1回目のレッスンが終わった後、次のアポイントメントを決め、

1週間後の約束の時間に待ってても、ちっとも現れない。

 

30分後に母親の携帯に連絡すると、

 

えっ? 今日だったんですか?   

クリスマス・正月休み明けかと思ってました。

 

最後に言った言葉がミ・ディスピアーチェ。

 

本人が忘れることもありえる。

 

でも初めての日、父親、母親の前で日を決めたから、

だれか一人覚えていてもよさそうなのに、

最初からこんなじゃ、この先が思いやられるな。

 

 

あと滅多に聞かないミ・スクージを最近聞いた。

 

大谷さんのBIO豆腐を近所の店でオーダーして、毎週買っているのだが、

クリスマス休み明けに行ってみると、届いてなかった。

店の主人がお豆腐屋さんに連絡しても、携帯がつながらないと言う。

 

後で連絡してくださいと、お店の電話番号が書かれた名刺をもらった。

 

次の日の朝、電話すると、

まだ電話がつながらないから、2時ごろ連絡しろと言う。

 

でまた連絡すると、休みだったので作れなかったということがわかったと言う。

そのあとミ・スクージ(すいません)

と滅多に聞かれない言葉を言われたので、

かえってビックリしてしまった。

 

この場合賠償責任はないし、

気を悪くしないで又買いにきてね、という意味だったんだろうが、

こんなときイタリア人が普通言うのはミ・ディスピアーチェで、

ひどいときはなんにも言わないときもある。

 

 

 

ごめんなさいで思い出したのが、

イタリア国営放送RAI 1で毎朝放映されているウノ・マッティーナという番組で、

ジャーナリスト兼司会者が10分だけ、

世界のいろいろなニュースをコメントするコーナーがある。

 

そこでオバマの真珠湾訪問について取り上げられていた。

 

 

ローマ教皇パパ・フランチェスコの有名な教え

ミ・スクージ(すいません)を言って和解してくださいを言及してから、

オバマが広島を訪問した時も、阿部とオバマが真珠湾を訪問した時も

お互い「ごめんなさい」の言葉を聞かれなかったので、

残念だったと司会者が言うのだが、

 

友達や家族の間で取り交わすごめんなさいと、

国と国との国交のレベルで言うごめんなさいと、

レベルが違うのに、一緒くたにするのはちょっとなぁと思った。

 

一国の首相、大統領が1度でもごめんなさいと言ったら、

大変なことになるという簡単なことが、

ジャーナリストなのにわからないのだろうか。

 

言ったら賠償責任が生じるので、

滅多なことで言わないのである。

 

アメリカ大統領が広島を訪問する、ということだけでも大変なことで、

今まで実現しなかったのだが、

今回日本が謝罪要求しないということを確認してから、

初めて実現したのであった。

 

あと真珠湾で阿部首相が表明したのは、

不戦の誓いと、アメリカと同盟国として和解していきたいということだったが、

このように、あえて謝らなくてもいいと私は思う。

 

そんなことしたら、これからどんな不利な条件をも飲まずにいられないだろうから。

 

 

 

 

 

キラキラ        キラキラ        キラキラ         キラキラ         キラキラ         キラキラ

 

 

 

イタリア中南部に寒波到来。

昨日から今日にかけて、普段暖かいローマも零下に~。

 

 

ローマの噴水も氷りついてしまうと言う

前代未聞の事態が発生した。 

 

 

 

レプップリカ広場

 

 

 

ベルニーニのトリトーネの噴水(画像は拝借)

 

 

 

この寒さで、手にしもやけができたという夫。

 

どこからか、いつ買ってきたのかわからないような、

ふる~いニベアの青い丸缶を取り出してきた。

 

夫の事だから、2~30年前のクリームを保存しかねない。

 

古いクリーム塗ったらカブレるからやめたらと言っても聞かないで、塗っている。

 

5分もしないうちに戻ってきて、塗ったら赤く腫れたと言う。

 

塩酸を素手で触ってもなんともない夫がカブレたんだから、

やっぱり相当古かったんだろう。

 

 

代わりに彼に出したのがこのクリーム。

 

 

 

薬局で買った、

フランスのラ・ロッシュ・ポゼイのクリーム。

 

アトピーにいいそうで、全身に使える。

 

 

今これ結構気にいってる。(日本じゃソニープラザで見かけた)