1デン、2ネン、3キカイ
学生の頃に好きで自動車整備の本をよく読んでました。今でも覚えているのが、イチデン、ニネン、サンキカイ。
車の故障原因を多い順に、
1位 電気系
2位 燃料系
3位 機械系
だと解説してるわけです。
電気・電子機器だと機械的な部品から傷んできます。例えば、ラジオのロッドアンテナが折れたり、真空管テレビのチャンネルをガチャガチャ回してバネを折ってしまうとか、イヤホンコードの断線など。
なので、イチデン、ニネン、サンキカイと言われてもほんまかいなと思っていたんですが、その後おっさんの入口に立ったころ、イチデンに出くわしました。
初めて中古車を手に入れたとき、加速時に滑らかにエンジンの回転が上がりません。プップッとつっかえる感じです。アクセルをゆっくり踏み込めばいいんですが、それじゃ信号グランプリに勝てません。
キャブを調整したりクリーナーで清掃などしても改善せずお手上げだったんですが、最後の手段でディストリビューターのキャップ(*1)を交換してみたら、見事に直ってしまいました。
ディストリビューターキャップも細部まで確認してたんですが、特にヒビがあるわけでもなく正常だと思っていました。内部に見えないヒビがあったり、汚れでプラグに飛ばす高圧電流が漏洩していたのかも知れません(*2)。
なるほど、イチデン=電気系統が一番怪しいと本に書いてあったとおりでした。
ちなみにディストリビューターキャップはダイエーで850円くらいでした。
今どきのクルマのエンジンは電子制御で点火してるし、EVやハイブリッドなどは電子機器の塊なので素人が部品一個を換えてどうなる代物ではありません。旧車でもいじらない限り、ディストリビューターを眼にすることはないでしょう(*3)。
☆
(*1) アマゾンで売っている透明なディストリビューター。
(*3) 以前、自動車整備士が、最近のクルマはどうしようもなくなったらディーラーに持っていってリセットしてもらうしかないと言ってました。エンジン車の方が整備していて面白いでしょ?と聞いたらニッと笑ってました。