B、Pについて感想

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少年は板硝子に手を当てている。そのうちに息の当るせいか、顔だけぼんやりと曇ってしまう。

            飾り窓の中の鬼百合の花。ただし後ろは暗である。鬼百合の花の下に垂れている莟もいつか次第に開きはじめる。

「わたしの美しさを御覧なさい。」
「だってお前は造花じゃないか?」

            角から見た煙草屋の飾り窓。巻煙草の缶、葉巻の箱、パイプなどの並んだ中に斜めに札が一枚懸っている。この札に書いてあるのは、――「煙草の煙は天国の門です。」徐ろにパイプから立ち昇る煙。


 煙の満ち充ちた飾り窓の正面。少年はこの右に佇んでいる。ただしこれも膝の上まで。煙の中にはぼんやりと城が三つ浮かびはじめる。城は Three Castles の商標を立体にしたものに近い。

          
 それ等の城の一つ。