※表は一番下に載せてあります

結論から言うと、ガチ勢を除くほとんどのライダーにとってマストなタイヤになり得ると思います

 

狙ったのか偶然なのか一般走行に限っては全てが絶妙なバランスで成り立っています

 

まずフロントですが、空気圧を高めにしても段差での突き上げが吸収されて乗り心地がよいです

 

プロファイルも良くて軽快にヒラヒラ倒れグリップ感も問題なし

 

ただ200km/h以上でコーナリングする人には向いてません

 

表にも書いてある通りJLBなのでアラミドの0°スパイラル巻きで剛性がそのレベルには足りない

 

この領域になると一次旋回で一瞬アンダーが出るようなグニャリが出て焦りました

じわっとフロントに荷重をかけそれ以上グニャリが無くなるまで潰して流れるのを抑える乗り方をしたらその後のコーナーもいなせました

この時代には珍しくクセのあるタイヤですね

 

ホイールに履かせる前に体重をかけたらわかるのですが、ハイグリップタイヤだとトレッド面が潰れてからサイドウォールで受け止めてそこでピシッと決まるのですけど、このタイヤはトレッド面が潰れた後にサイドウォールも膨らみ出してその後にようやく止まるからのグニョリ感だったのでしょう

 

だからこそ段差では優しいのでしょうけど

 

とは言え、170km/hくらいまでだったらその癖も出ず、綺麗に曲がるし、グリップもするし、体にも優しい良いタイヤで滑る事もなかったです

 

空気圧は気温22度、冷間2.4、温間2.6でしたが次回から冷間2.5にします

真夏だと冷間2.4でいいかも

 

Q5とQ5Sのフロントは2cutなのでコードをクロスして重ねているのでバイアス方向に入っていることによって剛性が高く、低い空気圧でもベルト自体が支えてくれるのでガチ走りの人向きです

 

ちなみに2024年までのアメリカ工場時代の海外レビューではフロントQ5SにリアQ5が良いとレビューされたり、Q5はQ4と同じJLBを引き継いでいるとか、Q4より更にしなやかにしたとか、Q5Sフロントの剛性感は顕著とか書かれていました。

 

自分もQ4とQ5をPPに乗るまでシーズン8セット消費していましたがフロントはグニョグニョだなと思って乗ってました

タイへフロントタイヤの生産が移った時にJLBから2CUTに変更したのかもと勝手な予測ですが

K67S1000RR Q4時代

 

 

セントリ Q5時代

 

次にリアです

冷間2.4、温間転がし2.6、温間攻め2.7でした

 

2.6では仕事をしてくれていましたが、2.7になった途端仕事をしなくなり超高速ワインディングではトレッドの表面だけが荒れる現象になりトラコン光りまくりの走行80kmで給油10.5Lに

 

グリップが弱く力が逃げたと思われます

攻めない移動区間もあるのでこの燃費は相当ヤバい

次回は冷間2.3にしてみます

 

ハイパワーでトルクをかける乗り方が主流の人だと立ち上がり120km/h程度でズリズリ滑りはじめるので向いてないと思います

 

そしてベルト素材がロードスポーツ2からのUFS(ウルトラ・フレキシブル・スチール)と言うスチール素材継承なので低圧でも潰れずらいけど重い

 

プロファイルの違い

ロードテック02が圧倒的に低い、左は一度履いたQ5S、右がQ5A

 

 

ロードテック02は押し付けるとトレッド面からベターっと潰れてサイドもぐにょっと広がりました

 

 

 

同じく押し付けましたがQ5Aは見るからに硬いです

 

これは住友の特許で、直径0.08〜0.20mmの極細スチール線を使い、低い荷重域では弾性率が低い(柔らかい)、高い荷重域に入ると弾性率が高くなる(硬い)

 

変曲点が伸び率2〜7%の間にある

つまり路面のギャップ程度のたわみには柔軟に応じて、コーナリング荷重のような大きな力にはスチールの剛性で踏ん張る

空隙構造でゴムがコード内部まで浸透して密着性が上がると同時に、空隙がクッションとなって柔軟性を生むって構造

 

この構造を見ると今回のタイヤの働きの結果も理解できる

 

2.6 bar以下はUFSが機能していた
内圧が張り切っていないので、UFSの「低荷重で柔→高荷重で剛」の二段階弾性の恩恵を受けていた

路面の凹凸にはベルトが柔軟に追従し、コーナリング荷重にはスチールの剛性で踏ん張る

 

2.7 barではUFSが機能しなかった
内圧が高いとベルトが張り切った状態になる

特許にあった変曲点(伸び率2〜7%)に達する余地がなくなり、常に高荷重域モードになる

柔軟に路面に追従できないから接地面積が減る結果として

 

ちなみにPPは240kgで自分の革装備体重が87kgなので200kgで75kgみたいな一般的な人たちだともっと低い設定になるでしょう

 

Q5AだけQ5ファミリーで推奨空気圧が発表されていない

高性能マシンだとそもそも当然これを履くでしょうっていうものが存在するのでいいですけれど

半端なマシンとタイヤだと本当に困ります

 

それと肝心のグリップなんですが、走り出しは今まで履いていたメッツラのツーリングタイヤであるロードテック02の方が高い感じでした

 

ただ気温が22度だったのでこれもある程度予測がつきます

 

Q5Aのショルダーはカーボンブラック系で物理的に発熱してからゴムが粘ってグリップする材質

 

ROADTEC 02はショルダーがフルシリカのケミカルグリップなので温度が低くても分子レベルで路面に化学的に貼りつく

 

その他、Q5Aが高荷重域でグリップが良くなかったのも説明がつきます

 

カーボンブラックの領域が申し訳程度にタイヤの端っこにあるだけ

一般ライダーが倒しながら開ける領域では無くて、倒しすぎちゃった時の保険のためっていう程度です

 

実際にバンクさせながらスロットルを開け開けで使う場面ってちょっとだけ車体が立ち上がる場所ですけどQ5Aだとそこにカーボンブラックは配置されてません

 

逆にQ5Sだと真ん中の狭いエリアだけちょっと硬いコンパウンドが配置されていて両サイドの広い部分はカーボンブラックです

ちなみにQ5は全てカーボンブラックです

 

PPみたいな特殊な車両ってターゲット開発されたタイヤが無いので何を我慢するかって妥協点で選ぶしか無い

通常時のグリップは現代のタイヤだとツーリングタイヤでさえ何の問題ないのでもはやそこを議論する必要はないと考え

我慢するのはライフか、極限状態のグリップか、ウェット性能か、プロファイル別の操作感くらいに落とし込める

価格を気にして訳の分からない激安タイヤに手を出すようになってしまったら安全に走るためにバイクの整備に経費をかけて維持など出来ないレベルでしょうから価格も妥協点からは除外

自分の主観が多いので上下どちらの表も間違ってたらごめんなさいね

 

 

 

表を作ったのでいろいろ見て自分に合うタイヤはどれかの参考にしてください