8日、冬の始まりとされる「立冬」の道内では朝の最低気温が


札幌で平年より3度高い6・1度となるなど、全道的に高めの気温となった。


だが日中はほとんど気温が上がらず、夕方以降はさらに寒気が入るため、


暦通りの寒さになるという。


 札幌管区気象台によると、今朝の最低気温は後志管内喜茂別町で


氷点下3度、伊達市大滝で同2・8度など道内39カ所で氷点下を観測したようだが、


全道的に平年よりも1~3度程度高めだった。


日中は西高東低の冬型の気圧配置となるため、大陸から乾いた冷たい空気が入り込み、


夕方から9日朝にかけては札幌を含む道内各地の平野部で降雪の可能性もあるという。




 11日、厚生労働省は60歳から65歳へと段階的に引き上げている


厚生年金の支給開始年齢について、2030年度を想定している


引き上げ完了時期を9年繰り上げて21年度とする案を


会保障審議会年金部会に示し、支給開始年齢そのものを68~70歳へと


遅らせる案も提示した。


68歳とした場合の引き上げスケジュールを公表し、


定年延長などの法整備は進んでおらず、早期実現は困難なのが現状だという。


 60歳以上で働いている人の厚生年金をカットする「在職老齢年金制度」に関し、


60~64歳の減額基準を緩める案も示した。


賃金と年金の合計額が月28万円を超える場合、年金を減らしているが、


この基準を65歳以上と同じ「46万円超」へと緩和する案と、


60~64歳の平均所得に合わせた「33万円超」とする2案で、


来年の通常国会への関連法案提出を目指すようだ。


 厚生年金の支給開始年齢は男性が13年度から、


女性は18年度から3年に1歳ずつ引き上げられ、男性は25年度、


女性は30年度以降65歳となることが決まっていて、年金財政の悪化を踏まえ、


厚労省は女性も男性同様13年度から引き上げを始め、


ペースも「2年に1歳」へと速めることで、男女とも21年度から


65歳支給に完全移行する案を説明した。


 さらに男女とも13年度からの引き上げとしたうえで


(1)「3年に1歳」の引き上げペースは維持しつつ、支給開始を68歳に遅らせる


(2)ペースを「2年に1歳」に速め、支給開始も68歳とする--計画表も示した。


男女とも完全に68歳支給となるのは、(1)で34年度、(2)は27年度となる。


65歳支給の基礎年金も併せて68歳からの支給となり、


1歳の引き上げで基礎年金給付費は年に約1兆円縮小するという。




9月30日、米疾病対策センター(CDC)はリステリア菌に


汚染されたメロンによる食中毒で、コロラド、テキサス、ニューメキシコなど


全米19州で死者15人、患者84人が発生したと発表。


 リステリア菌は水や土の中に広く存在し、肉や乳製品などが原因となる。


今回は、初めてメロンが感染源となったほか、規模が大きいのが特徴だという。


 メロンを出荷したコロラド州の農場は同14日に自主回収を始めているようだ。


しかし、潜伏期間が1~3週間と長く、まだ患者が増える可能性もある。


 健康な人では感染しても発病しないことも多いが、


免疫の弱ったお年寄りや妊婦などでは重症化し、髄膜炎などを起こすことがある。