人の心には、顕在意識(意識)と、潜在意識(無意識)があります。
氷山でたとえるなら、海面上に浮かんで見えるわずかな部分が顕在意識であり、海面下にある見えない多くの部分が潜在意識です。
私たちの毎日の行動で、意識的に行っているのは、ほんの一部分に過ぎず、残りの9割以上が潜在意識の影響を受けていると言われてます。
潜在意識には、自分でも忘れている体験や知識が深く刻み込まれており、さまざまな場面で行動をコントロールしています。
例えば人前に出たときに極度にあがる人は、幼い頃の体験で、人前で恥ずかしい嫌な思いをした経験があるのかもしれません。
このときの体験が潜在意識に強く刻まれると、意識のうえでは忘れていても、人前に出るのが怖くなったり、手足がブルブルと震えだしたりするといった現象が出やすくなるのです。
このように、日常の行動には潜在意識の力が大きく慟いています。
とくに潜在意識には失敗体験やマイナスの言葉が定着しやすいという特微があります。
そもそもあがり症の人は、マイナス思考であったり、後ろ向きの言葉を多用する傾向があります。
こうした言葉が、すべて潜在意識に刷り込まれているとしたら、毎日、膨大な量のマイナスの暗示をかけていることになります。
自分のふだんの考え方や使っている言葉を思い出してください。
あがり症で人前に出るのは苦手だと、必要以上に思っていませんか?
将来を悲観的に捉えていませんか?
過去にこだわりすぎていませんか?
言葉にしても同じことです。
「自分は話が下手だから、失敗するに決まっている」などと否定的な話し方をしていませんか?
無意識のうちにマイナス用語を使っていれば、本当にそのような性格が形成されてしまいます。
こうしたマイナスのイメージは、即刻の心から叩き出しましょう。
潜在意識にインプットされたマイナスイメージをプラスに入れ替えるには、意識して「プラスの考え方」や「肯定用語」を多用することです。
プラスの自己暗示でマイナスイメージを消し、心のなかに眠っている潜在能力を活性化させましょう。
例えば「どうせまたあがって、嫌な思いをするだろう」ではなく、「落ち着いて上手に話せる」と思いましょう。
「人に笑われたらどうしよう」 ではなく、「十分練習したから大丈夫」と前向きに捉えるようにします。
この他にも、「必ず出来る」「みんなが喜ぶ」「今日も頑張る」といった肯定的な言葉を日常的に使うことです。
そのうちに意識しなくとも自然と□から出るようになります。