人前に出て話をすると、ほとんどの人があがります。
それは話のプロでも同じですが、プロがあがったために言葉が出なくなったり、つかえたりしては困ります。
同じようにあがっても、話のプロと素人では、あがり方に違いがあるのです。
話す経験の少ない人は、本番の時間が近づいてくると、心臓がドキドキして落ち着きがなくなります。
そして人前に出るとあがりは最高潮に達し、目の前が真っ暗になり、声は上擦り、頭の中が混乱してきます。
言葉が詰まったり、つかえたりしながらも、話を終えて席に戻ってもまだ心臓はドキドキ高鳴っています。
一方、プロと名の付く人たちは確かに話が上手です。
とはいえ、プロには失敗は許されないというプレッシャーがあるため、あがりやすい心理状態にあるのです。
そもそも「プロは失敗をするはずがない」と聞き手は過大評価をしています。
それに応えなければいけないという大きな使命感があるだけに、プロは普通の人以上に強いプレッシャーを背負います。
しかし、素人との違いは、プロは人前に出てひと言でも話したり、唄いはじめたりすると、スーッとあがりがおさまって来るところです。
ほどよい緊張感を保ちながら、話の内容や唄に集中することができるのです。
ここが素人とベテランの違いです。
それ以外にもプロは「あがったまま話さない」という工夫をしています。
例えば、自分なりのプラスの暗示法をもっていたり、堂々と歩いて自分のペースをつくったり、話す前に深呼吸をして心を落ち着けるなど、心身の緊張感を上手にときほぐしているのです。
そして、プロが一般の人と違う点は、いったん話しはじめると、自分のペースで進められるということです。