伊東は待ち合わせたいつもの居酒屋で焼酎のカッパ割り(キュウリ入り)を飲みながら俺を待っていた。
彼は待ち合わせに遅れたことがない。
「忙しいとこすまんな。リュウマチ熱のこと教えてくれ」
「ああ... 子供の頃におきる病気でな、風邪の症状とよく似ているんや。
早くに発見してリュウマチ熱として治療せんと溶レン菌ってのがジワジワ心臓をおかしていくんや。
今は少ないがほうっておくとリュウマチ性弁膜症ってものになる場合がある」
「そのリュウマチ性弁膜症って早死にするんか?」
「その病気じたいはそうでもないんやけどな...」
「人工弁入れたら早く死ぬんか?」
「いや、そうじゃない人工弁入れて長生きする人もおるよ。問題は4つある弁のうちどの弁がやられているか?ってことなんや」
「一条はどの弁があかんのや?」
「うん、そうだな... リュウマチ性弁膜炎の場合たぶん僧帽弁か大動脈弁だと思う」
「わからん!わかりやすいように言ってくれ!」
「まあ心臓ってのが4つポンプが協力して血を送りだすものやったとして、その間にある弁がちゃんと閉まらないってことや。
血を送りだしにくくなるし、逆流なんかもおこしやすくなるってことや。
だから弁を入れ替えるんや」
「それってヤバイのか?」
「人工弁の場合、血が固まりにくくするためにワーファリンって薬をのみ続ける。まあ無理しなかったら大丈夫やと思うけどな」
「それで長生きできるのか?」
「まあ出産はあきらめないかんけどな」
「‥‥‥」
俺は希望と絶望が入り交じったような、何ともいえない感覚で店を出た。
つづく
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