Winter is coming.

寒くなってきましたね。

 

みなさんは領域展開をご存知ですか?

これは自身の生得領域を周囲に展開して(主に)攻撃対象を閉じ込めて攻撃する呪術士の高等技術とされています。

 

領域内は自身の生得術式ですから相手は常に攻撃判定を受けている状態であり必中状態となっています(必中効果)。

 

また単純に領域内では術式が強化されていてまともに受けるのは非常に困難です(必殺効果)。

 

例えばヴィーガンと言う動物または動物由来の食品を食べない術式の人がいたとします。

 

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□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

ヴィーガン「動物たべません」

□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

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たまにネットニュースやSNSなどで過激なヴィーガンが他人に対して「動物を食べるな」と言った趣旨の話題が発生しますがヴィーガン以外の人は動物の肉を食べるので、

 

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□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

ヴィーガン「動物たべません」

□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

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    ↓

「動物たべるな!」

    ↓

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▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽(生得領域)

一般人「肉たべます」

△△△△△△△△△△△△△△(生得領域)

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のようにヴィーガン以外の一般人は肉を食べるため基本的にはこれに対して抵抗されます。

 

ここでヴィーガン側が領域展開を行うと、

 

■■■■■■■■■■■■■■(領域展開)

□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

 

ヴィーガン「動物たべません」

    ↓

「動物たべるな!」(必中)

    ↓

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽(一般人の生得領域)

一般人「肉たべません」

△△△△△△△△△△△(一般人の生得領域)

 

□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

■■■■■■■■■■■■■■(領域展開)

 

相手が自身の生得領域内に存在するため相手に対して「動物を食べてはいけない」と言う必中効果が発動します。

 

このように領域展開は社会通念を自身の思想や理念で塗りつぶすことができるため攻撃性能が格段に上昇します。

 

今回は領域展開に対する防衛術を考えていきたいと思います。

 

 

1.戦国廻戦

戦国ixaはいろいろなプレイヤが参加する対人ゲームであるため場合によっては価値観や立場の違いなどから衝突することが起こりえます。

 

そのため対人トラブルでは領域展開をされることも多く、SNSなどの発達から簡易的な領域展開の手段が確立されており領域対策は必須となっています。

 

そのうえ戦国ixaはネットゲームの中ではプレイヤ年齢が高いとされており最近行われた公式オフ会の記念写真を見ても佐藤プロデューサの2〜3世代年配のユーザ層で構成されている雰囲気があります(一部ではあの写真はAI画像との観測もあるため断言はできません)。

 

たまにネットニュースなどで見られる「電車やバスで泣き止まない赤ん坊の母親に大声で怒鳴る中年男性」を想像してもらえれば分かると思うのですが、0歳児vs40〜50代のデカ声対決はどうしても面白くなってしまいます。

 

そのため今回は中年男性、中年女性が面白くなりすぎないためにどうしたらいいのかにも着目します。

 

 

2.考察

ゲーム・オブ・スローンズは途中までしか見てないので結末を知らないのですがやたらとおっぱい丸出しのねーちゃんが出てくるのでオーディション大変そうだなあと思ってました。

 

2-1.領域の概要

発動すれば非常に強力な領域展開ですが基本的に常に領域を展開されることはあまりありません。

 

それは領域展開自体が高等技術であるため習得者人口がそもそも少ないことと、領域展開には莫大な呪力を消費し領域消滅後に自身の術式がしばらく使用不可になってしまうなどの理由があります。

 

先ほどの例で言えば過激なヴィーガンが他人に対して「動物をたべるな」と干渉してくるのは彼らが領域展開を行える過激なヴィーガンだからであり、一般のヴィーガンは領域展開を行えないためそもそも他者に干渉はしてきません(干渉してこないだけで別に動物を食べてほしくないと思っていないわけではない)。

 

これは我々個人個人が持つ生得領域とは上の次元に社会通念や常識、法律または宗教的信仰などの領域のようなものがあるためです。

 

図示すると、

 

★★★★★★★★★★★★★★★

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(社会通念など)

 

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□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

ヴィーガン「動物たべません」

□□□□□□□□□□□□□□(生得領域)

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▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽(生得領域)

一般人「肉たべます」

△△△△△△△△△△△△△△(生得領域)

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(社会通念など)

★★★★★★★★★★★★★★★

 

一般的な社会通念、常識では他人に対して干渉するのは好ましくないとされています。

 

ただし社会通念や常識は民族や地域などで必ずしも同一ではなく、例えば宗教的信仰などの場合は異教徒などで常識が異なるためトラブルの原因となることがあります。

 

逆に言えば、社会通念や常識が同一であればそこまでトラブルが頻発することもなく戦国ixaは年齢層が高いこともありそこまでは面白くなりません。

 

2-2.SNSの発達

過激なヴィーガンなどが問題となるのは自分が思ったことを他者に対して発信、行動などを取ってしまっていることになります。

 

つまり、思っていいことと言っていいことの区別が付いていない状態です。

 

言っていいことと言ってはいけないことの線引きは社会通念や常識で規定されています。

 

XなどのSNSは参加型の領域展開とされており、領域展開が習得できない呪術士でも領域展開と似たような疑似必中効果を使用可能となります。

 

これはつまりポストというものは必ずしも対象を指定していないという特性があるためです。

 

例えばAさんに対して直接「おまえハゲてるなあ」と言うのは言う必要がないし社会通念上どうなんざましょと言う問題にぶち当たりまくりますが、ポストで「ハゲは目障りなので死んで欲しい」と言う投稿した場合、Aさんに対して言ったわけでもAさんのことを言ったわけだとも断定はできないですよね。

 

このように対象を指定しないと言う縛りのもと社会通念をパスして術式が発動できるようになっています。18世紀のどこかの文学者が「ロシアの淑女は大変上品に喋るが、フランス語で喋るときはとんでもなく下品な言葉を用いる」みたいなのがありましたがそんな感じなのかもしれません。

 

2-3.領域の対策

ここでは領域展開をされた場合どうしたらいいのかについて考えます。

 

前述の通り、領域展開には領域消滅時に術式使用不可というデメリットがあるため基本的には領域展開中に殺し切れるように必中必殺の効果が付いているのがほとんどです。そのまま受けようとしてはいけません。

 

まず、最初の対策として簡易領域で領域の必中効果を中和する方法です。

 

相手の領域展開に対して何もせず時間を稼ぐ方法で俗に言うスルースキルです。

緊急回避策としては優秀ですが万能と言うわけでもありません。

 

次の対策としてはこちらも領域を展開し領域の必中効果を相殺する方法です。

 

これはヤバい奴にさらにヤバい奴で対抗して領域を塗り替えてしまうという荒業です。ジャルジャルのコントにも登場してますね。

 

例えばデカい声出しているヤバい奴に対してもっとデカい声を出したとします。デカい声を出していたヤバい奴は自分がデカい声を出していると思っていないので他人に急にもっとデカい声を出されて"びっくりします"(領域の塗り替え)。

 

高等技術の領域展開をできると言う前提があるものの領域展開に対する解答ではあります。

 

2-4.領域同化

こちらは領域対策ではありませんが紹介していきます。

 

領域同化とは既存の領域に対して同化することでその領域の必中効果などにタダ乗りする技術です。

 

例えばヴィーガンでもなんでもない術士がヴィーガンの領域に同化すれば全ての非ヴィーガンに攻撃が可能となります。

 

社会的弱者の領域に同化して周囲を攻撃したり、マナーやハラスメントに同化して相手に譲歩を引き出すことが最近の主流となっています。

 

□戦国グリッチ事変

戦国ixaの当時9鯖の天下統一戦にて(多分堀家?)の大殿に300本を超える同時ノックを行いSNSなどを中心として大きな騒動が発生したことがありました。

 

過度にサーバーに負担をかける行為をグリッチ行為と言うらしく戦国ixaの利用規約にも禁止行為として規定されています。

 

このグリッチ行為の首謀者が「サーバーを落とすつもりでいく(意訳)」のような投稿もしていたこともあり大きな反感を買った感じのようです。

 

ただ私が見ていたSNSの範囲内ではこのグリッチ行為による被害者の堀家関係者(?)の投稿はごく少数でほとんどは当事者ではなく、そもそも1鯖の人間である場合さえありました。

 

ここで使用されていたのが領域同化で「私は直接被害にあったわけではないが同じ戦国ixaユーザとして今回の件は他人事ではない」などのスタンスが取られていました。これを『グリッチ被害者』の領域としておきましょう。

 

もともとグリッチ行為の首謀者の好感度が一部から低かったのもあってかしばらく批判の流れが続きます。

 

ところがタイムラインがヒートアップしてきたのかグリッチ首謀者に対して人格否定と取れる投稿がなされたようです。

 

実際の投稿は見ていないので分かりませんが人格否定は批判のラインを完全に超えており、『グリッチ被害者』の領域では当然賄えません。

 

『グリッチ被害者』の領域が『人格否定』の領域で塗り替えられてしまい『グリッチ被害者』領域に同化していた人たちが領域から追い出され人格否定投稿を批判する運びになりました。

 

これが40〜50歳の面白いところでグリッチ行為と言うほとんど言い訳の余地ができない相手に対して加害者になることで9:1有利な状況から五分に近い状況を作り出しています。スト2のダルシムvsザンギエフで五分みたいな感じでしょう。

 

個人的な感想としてはグリッチ首謀者の「サーバーを落とす」発言は3-7で負けている時に「この回に52点取れ」と言ってるのにも近い気がしているのでそれ自体はそんなに問題とは思わなかったですが、「同盟員が佐藤プロデューサに確認を取って(グリッチ行為の)OKが出た(意訳)」と言う投稿をしていたのが怖いなとは思った記憶があります。

 

おそらく同盟員の方が「佐藤プロデューサと同時着弾作戦に関する話をした」と言う話を聞いてそれを「OKが出た」と解釈して実行したのだと思いますが、佐藤プロデューサが個人に非公式の場でそんな許可出さないでしょうしOKだと解釈してしまったとしてもおかしいとは思って欲しかったですよね。

 

2-5.私は勝ち馬に乗るよりもゲームそのものを楽しみたい派スピーチ

私は勝ち馬に乗るよりもゲームそのものを楽しみたい派スピーチとは「私は勝ち馬に乗るよりもゲームそのものを楽しみたい派なので」で始まる長文投稿です。

 

術式順転と術式反転を組み合せた戦国呪術の最高傑作とされています。

 

「私は勝ち馬に乗るよりもゲームそのものを楽しみたい派」以降の文章はかなりの長文となっており、いわゆるたし算を重ねた結果長文となったような形式となっています。

 

一方、「私は勝ち馬に乗るよりもゲームそのものを楽しみたい」と言う文章は短い中で完結しているいわば究極のひき算のような1文となっています。見出し文の手本のような書き出しですね。

 

究極のたし算と究極のひき算の対比が美しく仮想の質量を産み出しています。

 

 

3.結論

 

•領域対策はあくまで緊急回避策であり基本的には領域を展開させてはならない

 

•SNS上で一部の過激派ヴィーガンが領域展開しやすいのは彼らより頭のおかしい人が環境に存在しないまたは少ないためであり、例えば「私には植物の悲鳴が聞こえる」と言う領域展開持ち術士が増えるとヴィーガンでは対抗できなくなる

 

•マナーやルールの話をしてくるやつは大抵はマナーやルールの話をしていないので簡易領域を準備しよう