いのちの祭りー4 | JOKER.松永暢史のブログ

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久しぶりでの車中泊。疲れてあっという間に眠りに落ちた。

31日午前5時30分。起き出して動き始める。薄曇りながら、朝の会場情景を掴みたい。

カバンと簡易チェアと短い竹棒。

昨日は暗くなってから着いたので、よく確認できなかったが、テント一面に広がり、あちらこちらのエリアにティピやゲルがそびえるのが見える。

朝からなのか、昨夜のままなのか、絶えず人が行き交う。

珈琲屋台を見つけてコーヒー購入。マイカップに入れてもらうが、手がいっぱいになる。

竹棒を左手に持つ。

相変わらずの泥んこ道を歩いて斜面登ると縄文エリアに。

前の日の男根祭りの鉄盆の中に焚き火。

狙い通りにこれ幸いとその前に座ってカバンの中から串と西荻もぐもぐソーセージ。

刺して竹棒と連結。

ご存知秘伝焚き火用焼き串。

これが縄文男根に対する「冗談」であるとは誰が気づくことか。

誰も気づくはずはないが、すぐに人が寄ってきた。

中に8歳ぐらいの子が来て興味深そうにこれを見る。

その背後の父親は、手足にタトゥーを入れた、昨晩駐車場で騒いでいたやや破天荒な人物。

うまそうに一つ焼き終わって食すると、次を串に刺して子どもに差し出す。

意外なことに驚いた子どもは嬉しさ満面に、「いいの?」とそれを受け取って火にかざすがもちろん「素人」。

「そんなに火の上じゃあ焦げちゃうよ。じっくり中まで火が通るように焼かなくちゃあ」。

他の大人も寄ってくる。

皆このバーベキュー串竹棒連結の技を知らないのだ。

「これって見たことないですよね」

「ここまでくるのに竹串から始めて7年かかりました」

「へえ〜!」

そう口にした男の人にも一本渡す。

「えっ?くれるんですか?いいんですか?」

「どうぞ」

それを見て女の人も近くへ寄ってくる。

物欲しそうだが、図々しくないように控えていらっしゃるのがいじらしい。

先の男性が、「ワーこのソーセージめっちゃ美味いですね!」。

思わず、彼女の目がこちらを向く。

「次はどうぞ」と食べ終わった男の人から串を受け取り、また刺して差し出す。

この女性は、よほどそのソーセージが美味しかったらしく、その後会場で出会うたびに、「ソーセージいただきました。ありがとうございます」と声をかけてきた。