密かな決意について | JOKER.松永暢史のブログ

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夏が過ぎて涼しくなる。

私は毎年、この時を起点に受験生たちに本格的な受験勉強を開始するべきだと伝えている。

受験勉強と言っても、例えば高校受験生なら、中学範囲のテキストの総復習を確実にこなし、受験校の過去問の研究をするだけであるが、これには「密かな決意」が必要である。

もうクラブ活動もない。

涼しくなった今こそ、14・5歳人生最成長期に自己の最大限の能力向上に意識的に取り組むことこそがするべきことである。それはこの資本主義社会で戦って生き残っていくための「武装」でもある。

まず、部屋を片付ける。これまでと違う部屋にする。

不要な物で捨てていなかった物を捨てる。

ポスターなど気が散るものを捨てる。

漫画とか雑誌を捨てる。

その他気が散りやすい物や子供っぽい感じがし過ぎるものを見つけて片端から捨てるか箱に詰める。

引き出しの中も同様。小学生の頃から引き続き持っているもので要らないものを排除する。

深夜、早朝学習するには図書館は無理だ。それに図書館には他の人もいるからかえって集中しづらい面もある。

やはり自宅の自分の部屋が「最高」だ。少なくともこの部屋でこそするべき作業がある。

さて、不要なものを排除して部屋を片付けたら、机の位置や向きを再検討しよう。

その部屋のどこにどの向きで座ると集中しやすいのかを検討し、その結果を第一義にする。

机が小さい場合は大きいものを親に買ってもらうかサイドテーブルをつける、場合によってはベッドをやめて布団にすることも考える。

リビングや他の部屋での学習も可能だが、やはりどうしても自分のデスクですることがある。

生活時間スケジュールを決める。そして、どの時間にどのくらいの個人学習時間と睡眠時間が取れるのか把握する。

果物や野菜や海藻、ナッツ類などを充分に摂取するようにする。

こうしてもし、3ヶ月くらい連続的に意識的に学習すれば、その者最大限の能力伸長が見られて、あともう一踏ん張りで入試のボーダーを超える段階に入れる。だが、どういうわけか、こうしたことを実行する者は全体のごく一部である。

そして、これは涼しくなり始めた頃に加速を開始し、気温が下がれば下がるほど高まるようにすることが肝要である。

これはやろうと思えば誰でもできるはずのことであるが、ただ一つ必要なものがある。

それはそうしようと決意する本人の意思決定である。

この「決定」は宣言・吹聴しない。

またその必要はない。

このままではやっていけない、いや納得できない。今までの自分ではない自分に生まれ変わる必要がある。それには最大限の能力伸長が必要だ。こう考えてその実行=「修行」を決意することである。

これは川の流れに身を任すことをやめて、流されずに上流に向かって泳ぎ続けようとすることである。

つまり、これを選択しない者は、流される。それでもいいと、気が付かずに流される。

諸君、涼しくなり始めた時の14・5歳の決意と実行。

これほど効率的なことはない。

最成長期における最大限の能力伸長。

言っておくが後で振り返ってこれほど輝かしい時期はない。

大切なのは「決意」だ。

実行すると決めることだ。