AU回線故障について | JOKER.松永暢史のブログ

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5日午前、キッチンで調理しようとすると、水道の蛇口のコックが壊れて動かなくなって水が止まらなくなった。慌ててシンク下の水栓を閉めて一応これを収めたが、さあ困った。これから調理をしようというのに水道が使えない。これはちょっとした「大問題」である。実はあいにく家人が旅行中で不在。自分では水道屋を案配する工務店の連絡先がわからない。携帯で家人に連絡するとこれが繋がらない。それどころかウンともスンとも言わない。ははあこれはAUの障害がまだ回復していないせいだなと判断して、試しに家電でやってみようとすると、これが使ったことがないのですぐにはどのボタンを押せば良いのかわからない。呼び出し音はするが何せ相手は旅中で応答がないので一度切ると向こうから着信がある。着信してもどうやればキャッチできるのかわからない。何度かやってやっと繋がった。一応ネットでメールはしてはあったが・・・。

「台所のコックが壊れて水が止まらなくなったので、工務店の人から家電に電話をくれるように差配してください」

「了解。でも相手もAUだったら繋がらないかもしれない」

幸いすぐに工務店から連絡が入り、続けて水道屋さんも来ることになったが、これらは全部電話によることである。工務店はソフトバンクとのことであった。結果、台所の水道は金曜日にコック内のカートリッジ部品が届くまでお湯だけしか使えないという不思議なことになったが、一応「落着」した。これも湯水大小コントロール自在の便利すぎる器具のせいである。

しかし、思う。いや、思い知った。自分たちがいかに通信手段に依存しているかということを。

我々は何かが起こった時に電話が使えないとアウツなのである。

水道の蛇口のコックが壊れたくらいならまだいい。そうではなくて、命に関わる緊急事態に陥った人はどうするのか?子どもと待ち合わせ場所を確認できない場合はどうするのか?移動しながら仕事をする人はどうするのか?交通事故現場とかは?だいいちAU・KDDI本社は、この問題の解決を図る中で、各部署相互にどのように連絡を取り合っていたのか?LINEかcメールか、SNSかそれともFace Bookか?

幸いネットは繋がることから、多くの人は助かったのかもしれないが、もしもこれすらも繋がらなくなった場合、どのようなことが起こるのか?もしそれが軍事的に可能であれば、そのことだけでも対象国家を存亡の危機に陥らせることができるのかもしれない。

ウクライナではなぜ通信手段は守られているのか。

水、食料、ガス、電気だけではない。些細なことから自分が通信手段がなければ生きていけない社会に住んでいることを改めて思い知らされる。考え得て見れば、昔は水と食料と薪だけで生きていたのになんとも皮肉なことである。ともあれ便利すぎることは「危険」と隣り合わせなことのようである。

今朝外に出た時に蚊に刺された。3箇所である。痒いのに耐えられずキンカンを塗るが、これがもう無くなりそうである。ヤバイ、これからはムヒならぬキンカンがなければやっていられないから薬屋に寄らなければならない。

「キンカン」にすら依存して生きざるを得ない。

生活には「必需品」が多すぎる。

家人も「必需品」。

そしてこれには全てお金がかかる。

そのためには自分も「必需品」の一部になることが必要になる。

飽くことのない繰り返し。どうすれば自分はこれから逃れることができるのか?

その手段は一つしかないが、それは自ら選択することはできないことである。