いや半月と花粉でアタマがオカシくなる。
「March Hair」を内在する自分を認識する。
入試が一段落すると、そこへ待っていたかのように次の生徒たちが殺到する。
また、出版社/編集者がアクセスしてくる。
文庫版ゲラを返せば、前書き後書き、それが際限もなく続く。
おまけに、ネット配信の企画も上がるからアタマは一杯。
クライアントからは、「いったい先生はいつ書いているんですか?」と聞かれる始末。
昨日面会した医者は、「検査結果では心臓には問題ありません。ストレスで心拍数が上がっているのだと思います」とのこと。これは「異常」がないことを確認するために無駄な検査をしたことを意味する。
医者は、「私は、松永さんと同様に、辞めようと思えばいつでも止められる年齢ではあるのですが、どうしたら良いと思いますか?」とか教育相談会話して来るので、「仕事がなくなったときのヒマな時間にやることを想起できなければ、ヒマになる必要はないでしょう」と答えた。本当は、「高学歴者ほどこの社会の奴隷にハマっていることに自覚的になれないんですよ」と言いたかったが、それは差しこらえた。
現在生徒たちと、いくつもの作文製作を同時並行している。
その内容は、精神不安とお菓子作りについての作品、佳い景色見まくり美味いもの食べまくりの作文、武蔵野台地の湧水と河川についての作文、ベトナム旅行紀行文、年度末この一年を過ごした心境作文などである。自分が文章を書く合間に、他人に作文指導する。生徒たちには、「他人がやろうとしてないことをやって見せるのが芸術活動だ!」とか発破をかけて書かせているが、自分も同じことをしていて時間がないので、おまけにアタマがおバカで花粉のために、書く「動機」みたいなものが頭中混乱する。何かもう子どもが必死で落書きをしているような感じ。
生徒たちは学校がなくなってヒマ。こちらは原稿と新企画に追われてヒマの逆。
あーとっととデスクと教室から離れたい。
旅に出たい。
何も考えたくない。
いやボケッと自由に考えたい。
考える時間を自分のために使いたい。
以上、原稿執筆中の「筆休め」に書いていることになるが、いよいよわけがわからない。
原稿に戻る。