年の初めにする中高生向けアドバイス | JOKER.松永暢史のブログ

JOKER.松永暢史のブログ

教育相談、執筆・講演依頼は松永暢史公式サイトよりお願いします。

謹賀新年

 

年の初めの試しとて、一年の志を考える者も多いだろう。

自分もその試しに、若者向けのヒントになるメッセージを書いてみよう。

21歳の時に、アフガン西北部の砂漠で、死に接するひどい目に合い続けたときに、身に浸みて知ったことは、「男(人間)にとって、命があり、次の行動の選択の自由を与えられれば、それは文句なしにラッキーなことである」と言うことだった。

自分の命があるのは奇跡であり、本来は存在しなかった可能性の方が高いものである。命があるから無限大の宇宙の存在の認識がある。

その命を与えられた人間がするべきことは、男にあっては、*最高にオモロイ人生の追求である。

最高にオモロイ人生とは、一つのものではない。個々の人にとって異なるものである。だからこそ、「最高」と言えるのである。

オモロイ人生を実現するには、ふだんからこれから自分が選択する行動がオモロいものになるように思考判断していなければならない。そしてダイアローグする習慣が大切である。

自分が本当にやりたいことは何か?

自分はこれをして後悔しないか?

こうしたことを心がけると、即座に、オモロい人生追求のために、「武装」が必要なことがわかってくる。

その「武装」には様々あるが、やがて社会の一員として仕事を持ち、恋愛して結婚し、子どもを育て子孫を残し、その上で自分のやりたい人生を追求するには、いささかカシコくなる必要があることがわかるはずだ。カシコイとは、よくわかる、よく考えられる、よく伝えられる、そしてダマされないと言ったことである。

そのためには、まず日本語の能力を高めることが絶対欠かせない。本を読むのはそのためである。文章が書けるようになるのは当然である。自己の日本語の能力を伸ばすことに常に躊躇してはならない。

次に英語(外国語)の力である。これがないと日本人以外とコミュニケーションできない。そして、世界の部分である日本が世界から見てどんな国なのか、日本語、日本人とはどのような「特殊性」を持った「存在」であるのか認識することができない。自分たちが極めて特殊な日本語という言語を使っていることに自覚的になれない。

次にできたら数学に強くなるようにしたい。数学とは論理思考の世界だ。コンピューター、A・Iの世の中で、プログラミング言語や、アルゴリズム、そういったことを理解するためには高度な数学力が必要である。また経済学の理解にも数学は欠かせない。そしてそのためには暗算とパズルで頭を鍛え、その上で教科書・テキストに書いてあることを自分で読んで理解して先へ進めるように学習することをお勧めする。それを楽しんで行う態度が大切だ。数学はアタマを良くする。

あとは、道学芸術技のどれでも良いから、また複数にまたがっても良いから、自己を高める修練に取り組む。

創造的であることは常に良いことだから、何かを作って表現することを当たり前のこととして身につける。

それらの一方で、情報的な体験より、実際的な体験を優先重視する。自己の好奇心があって情報に近づくのは当然だが、ヒマつぶしのために受動的な情報吸収を行うことは無駄であり、危険であり、損である。

18歳になったら、海外旅行に出ることを計画しよう。そしてそのためにも、上に書いたことの実践を通じて、語学力、論理思考、体験力、表現力を身につけて武装していることが肝要である。国外に出なければ日本で行われていることがよく理解できない。客観化できない。

以上、年初にあたり、最高にオモロい人生追求を願掛けする中高生にヒントとして書いた。

 

*女子においては、「最高にオモロイ」ではなくて「最高に楽しい」が正着であるらしい。