「V-net」は奇妙な集団である。
そもそも知らない者たちが、どういうわけかここに集い来りて、子どもたちに教えることを仕事にする。
筆者は募集した覚えも雇用した思いもない。
そもそも赤の他人であった彼らは筆者の下で働くのではなく、筆者とともに働く人たちである。
そこには「提案」はあっても「命令」はない。
いや、提案もほとんどない。各々思いついた教育メソッドを実践しようとする。
「自主性」なんて言うのは当たらない。「勝手」というのが相応しい。
我々は受験教育のプロであるが、それを通じて能力開発することを旨とする。
すべて教育は子どものアタマの働きを良くすることがその根幹である。
そのために、音読、作文、サイコロ暗算と行って来たが、各教師はそれをさらに発展させる。
英語で「Read Aloud」と様々な英語音読ヴァージョン、クリティカルシンキングで「もの書き暮らす」、フィールドワークシリーズ、奥多摩古民家教室・合宿、実はクロノスのパズル教室もここに在するが、さらにここに、不登校者を対象とした「ひるネット」が加わり、おまけにモンテッソーリ的幼児教育アドバイスも始まろうとしている。
「焚火教育」はいよいよゲーム依存回復に有効であることが明らかになり、カタカムナ音読も境界者の知能開発に効果が大きいことが確認され始めている。文章力のある子どもたちが受験に強いことも明らかである。また、「書く」者は、「読める」者であり、「聴ける」者である。
さて、筆者としては、子どもの国語力を最も高めるメソッドと確信する「リベラルアーツ」を初級と上級に分けて毎週土曜日に開催することにする。すでに上級は、『旧約聖書—創世記』(岩波文庫)の第1回を終えており、本日6日は初級コース第1回で『論語』(同 金谷治訳)を読み始める予定。以後4月は、上級27日、初級20日会講予定。上級は『創世記』終了後、『孟子』を読む予定。
どうも周りのスピードが速すぎて驚かされてしまう。
これは周りが優れているからなのか、自分が衰えているからのか分からない。
最後まで咲いている「花」でいたいと願う。