やはり遠地から上弦に至るWAVEは低調だった。
それでも書く量を増やす、というよりも書くことにアタマを使う時間が主体の生活になると、実際外出して事務所で教える仕事をすることが、一種の「気分転換」のような感触になってしまう。いつも経験することであるが,極めて妙な気持ちでもある。
子どもの前にいるのは,つい先ほどまで本を読んだり、構想を練ったり、文章を書いたりしていた、本当は日常遭遇しないはずの大人である。
音読してアタマを活性化して、サイコロを転がして算数脳を発達させ、キャロムを行って狙うことと自分を意識的にコントロールすることを教えたりする。作文も書くし、入試問題を演習したりすることもある。子どもの「発達」を確認する。それがこの仕事である。でも一方、それは書くことの逆の行為で、やり過ぎなければ気分転換になってしまう。
書くことに専念しようすると、それが連続的にはできないことであることが分かる。こうしてしばらく機械に向えば、目が疲れてアタマが痛くなるので、できるだけ別のことをしてアタマを元に戻してから机に向う必要がある。公園に行って開けた景色を見ようとすることもある。焚火がやれれば最高であるが、いかんともそれはすぐには望めない。自分には焚火は日常にはない。プールに行くこともある。温泉に行くこともある。家事も行う。ガーデニングも行う。また、こうしてブログを書くこともある。しかし,常にアタマの中には書くことがこびりついて離れない。そういう大人が半ば気分転換に子どもに接することが仕事であるのだから妙な気持ちを禁じえない。
さて、上弦を過ぎて、今週は21日22日の満月近地点に向って盛り上がって行くWAVEになる。
頑張って良いアイデアと展開をものにしたいと願う。
朝,自転車で家を出ると、近くの公園に向う保育園児たちの一団と出逢う。4人乗りの乳母車の中に立った1歳半ぐらいの子ががこちらを見たので、「寒いねえ」と声を掛けると無反応。乳母車を押す保育士さんがフォローして、「さむいねーって」と言った。これはサングラスに帽子の変体姿だからさもあらんかしと思った。
午後温泉に行くと、露天風呂に首まで浸かった2人組の子どもたちに、今度は素っ裸で「寒いねー」と声を掛けるとこれまた無視。
夕方遅く、事務所へ自転車で走っていると、女子大西側の一方通路で、前方をゆっくり走る警官の自転車を追い抜こうとすると、振り向いたその顔はまだ若い。「ごくろうさん。寒いねえー」と声を掛けると、まるで漏らすように「寒いっすねー」と答えた。
子どもはあまり寒いということを意識していないのか。