バリバリ作文三昧 | JOKER.松永暢史のブログ

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考えて見ると、18日(日)は、不思議な日だった。

朝8時から5件の予約があり、一件目は朝8時、神戸から来た女性大学生だった。

「昔」の生徒である彼女は、これまで筆者に抽象構成法を習ったことがないことに気づき、それを求めてやって来たのである。就職活動に必要な自己紹介文の書き方を伝授する。メモを作らせるとすごい勢いで後から後から沸いてくることをびっしりと書き連ねるからこれは仕上がりが早い。

二件目は、小学4年生の女子。これは書きかけの長文作文を仕上げようと張り切ってやってくる子である。書いているのは学校スキーでインフルエンザにかかった「闘病記」。前置きが長くて3回目の今回でやっと発熱したところまでたどり着いたが、こだわりが強く、実にしっかりした字で自分の好みの言葉を選んで書いて行く。本人腕まくりをして書いている感じだが、ペンを持つ右手は真っ黒である。

で、お昼に家に戻ると、三件目の中3男子がドタキャン。これ幸いと、必要デスクワークを次々に片付ける。とかしてると、四件目の中3男子からもキャンセルを乞う電話。試験前とのこと。自己管理ができないのは現代男子の特徴か。しかし、これまたこれ幸いと予め家人から申し承っている雛の入った茶箱を周囲を掃除をしながら押し入れの奥から引っ張り出す。埃だらけである。

入浴して、再度事務所へ。5件目の女子。これは高校受験の中学生で、都立上級校の国語作文の指導。この子はおしゃべりなくせにまだ書くことをすぐには思いつかないタイプなので、どんな場合でも書き込むことができるコンテンツを作って、それを用いて3年分の200字作文問題の仕上げ方を説く。

大中小3人の女の子に自己表現作文を教え、キャンセルした男子の時間に雛を出す。偶然ではあるが面白い。どこか愉快でもある。

ここのところ、全国とは言わないが、あちらこちらから生徒たちの書いた作文が送られてくるが、皆驚くほど内容があって面白い。自分たちだけでやってもこのように書けるとは正直言って「手応え」以上のものを感じてしまう。

V-net作文道場の子どもたちもバリバリ書いている。筆者の周りはバリバリ書く子どもたちばかりである。それも皆楽しんで書いている。書くことを音楽同様愉しいことだと思っている。

これでやっぱり確信される。まるで英語が話せるようにならないように、我が国の学校では作文が書けなくなる教育が行われているのである。わざとではないかもしれないが、作文を書かす古い方法が続けられているためであることは明らかである。

音楽同様、料理同様、人を喜ばす作文を書くことは楽しい自己表現行為である。

そしてまた、人間のアタマをこれほど良くする作業は究極これより他にない、と哲学者ですらも思っていることだろう。

この筆者の作文法を、「抽象構成作文法」と言う。これを知れば誰でも良い作文が書ける。

メモを作ってそれをできるだけ面白くなるように繋げるだけ。

これを思いついたのは、今は亡き芸術家のアトリエで、抽象コラージュの手法を学んだ時だった。

大学授業でも試したが、誰でもすぐに文章が書けるようになる。

音読サイコロ同様、小学校で取り入れて欲しいものである。