「大人」のハナシ | JOKER.松永暢史のブログ

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風雨の声で目醒めた。
4時30分。
例によって、入浴→瞑想→風呂掃除→セミノール→朝食→コーヒー入れ→洗濯機と回してここに至る。
子どもの日を前に、「大人」について書く。
子どもを賢くしたい大人は、子どもに接するとき、遊ぶとき以外は常に「大人」でいなければならない。子どもを賢くしたければ、妄りに感情的になった姿で接するのは良くないことになる。
たとえば、来客の準備のために子どもを連れてデパートに行こうしとて、リビングの子どもに絵本を与えて、自分の部屋でややメイキャップしてリビングに戻ると、何と積み木、カード、本、おもちゃと散乱。帰宅後にパパが帰宅した上で来客があるので今片付けて出なければならない。こんなとき、簡単に激高する母親があるが、それは誤った対応だと思う。子どもに事情がつかめないのは当たり前のことである。子どもは目の前のことで次々と発展する。この発展が知能発達につながるのであるから、その逆の効果になることをしてはならない。かといって散らかしたことを容認すればこれからも止むことなくこれが起ることになる。
スッと鼻から息を吸い込んで「大人」になる。
「大人」の自分に変身したアタマで子どもに向う。
「あら大変。これからお出かけなのに散らかしちゃったの?今日は夜お客様があるから今すぐ片付けないとならないの。さっ、ママが手伝ってあげるからすぐ片付けちゃいましょう。え~とどれから片付けると早く片付き終わるかな?」
「積み木!」
「そう。ではUちゃんはできるだけ早く積み木を箱に入れて片付けて、ママはその間にカードとおもちゃを片付けるからね。積み木が早く終わったらこちらも手伝ってね。」とか何とか言って猛スピードで片付けさせる。ここにはいくつもの「学習」が重なる。
「すごいーあっという間に片付けちゃってエラいね。今日はこれから地下鉄でデパートへ行きます。買い物を済ませたらまた地下鉄で家へ戻って夕食の準備をします。夜に達子おばちゃんとフィアンセがパパに会いに来ます。わかりましたか?」
「はい。でもボク帰って来たらまた積み木がしたいな。」
「いいですよ。でもパパが早く帰って来たら先にお風呂に入ります。いいですか。出かけますよ。」
「はい。ママ?」
「なーに?」
「フィアン・・って何?」
「フィアンセとは結婚相手のことよ。パパは結婚する前はママのフィアンセでした。さーもう靴履いて。行きますよ!」
「ママ」
「何よ?」
「ママは靴下はかないの?」
「ハハハ本当だ。Uちゃんエラいねえ。本当に良く気がつくね。アタマいい。ママすっかり忘れていたわ」。
なんちゃってね。
もちろん本当に悪いことをした時にはしっかり叱ることが必要であるが、「大人」だったらこれくらいやって欲しいと思う。