遊ぶ子どもの声 | JOKER.松永暢史のブログ

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保育所の待機児童が多い市川市の住宅地で、住民の反対で建設が断念されたと報道されている。
職業柄、子どもの遊ぶ声が大変うるさいことは熟知しているが、自分ならこれは致し方の無いことであると諦められる。
地域に子どもの姿が多くなることは悪いことではない。また、昼間だけのことを思えば、我慢できない人は線路脇に住む人を慮って電車に乗るのを控えるか山の中に引っ越しするべきだろう。
まあ気になる人には迷惑なことだろうが、私たちの社会を支えることになる子どもたちを育てる母親のための施設が、老後の静かな環境の確保のために建設できないと言うのは何とも皮肉である。その「反対」も声でやっているのではないか。誰かが仕組んでいるやり方なのではないかとも勘ぐりたくもなる。
公園でも同様とのこと。保育園が子どもを連れて来て遊ばすのでうるさいとの苦情が出るとのこと。
いつも自転車で通る公園では、近づく時に子どもの遊ぶ声が聴こえるといい気分になる自分がいる。逆に子どもが遊んでいない公園を見るのは何とも寂しい気分である。
筆者の音読本にも取り上げているが、梁塵秘抄の

あそびをせむとやうまれけむ
たはぶれせむとやむまれけむ
あそぶこどものこえきけば
わがみさえこそゆるがるれ

の心持ちを忘れないようにしたいものだ。