相変わらず毎日なかなか暑いが、成田市で月の遠近WAVEの会があるというのでちょっくら「取材」に行ってみた。
そこに集まったのは、真っ黒けに陽焼けした男たちと、赤ちゃんを連れた家族であった。
500種あまりの稲を植え、遺伝子組み換えで残らなくなるタネの保存活動をする、実は趣味はヒョウタン並びにヒョウタンスピーカー作りである大男。
70種以上の作物を同時にこなす大豆専門有機農法男。
塩造りを仕事とする多分この世で最も幸せな者の一人のサーファー男。
そこへ長野佐久の繁期収獲から戻った酒蔵ズッキーニ男。
参加した赤ちゃんは奇跡的の良い顔をしている子どもだった。
月の遠近WAVEは「微妙」なので、自然農法で野菜を作っている男、釣りなどで魚を捕っている男などなど、ふだん自然を相手にしている人たちでないとなかなか分かり辛い感もある。
ゆえに「第1回」は、主催者の繊細な心配りにより、その自然を扱う「特別」な人たちに限定された模様。
株や競馬に使われては本末転倒。
「利益」のためではなくて「共存」のために使われるべきなのがこの「教養」である。
都会にいてはなかなか分かり辛い。月の増減だけではなく、その影響を受ける自然物や自分のカラダがよく観察される状態が必要である。
医者と農業者の共通点は、善いこと、つまりそれをすることに心からの感謝を得ることができる仕事を選んでいるところにある。そしてそれは生身自然を対象とすることにも共通する。
医者が楽器演奏=心情表現を好むことはこれまで考察して来た。
では農業者はといえば、これは自分のしていることをなんとか言葉で積極的に表現することを歓びとする者たちなのである。
この項、このブログ考察が長いが、実は人間の幸福に欠かせないこと、それは自己表現してそれを他者に伝えた「手応え」によるものなのではないか。
ともあれ、天動説を信じていた時代に地動説を知覚していた者は、後世的に見れば、明らかに「賢者」である。
いや「覚者」といった方が正しいのかもしれない。
人間が自ら気づくはずのない地動説を多くの人たちが知悉する現在、そこに月の遠近のWAVEがあることを知ろうとする者は、明らかに次世代の「賢者」なのではなかろうか。
すでに「法則」は実在する。
それに自覚的であろうとする人たちは、そうではない人たちより一枚次元が上の人生を送ることになる。
会は盛況で、実際それが自分たちの活動のどういうところに役立つ可能性があるのか、次々と提案があって感触が好かった。
最新の遠近WAVE表並びに最新の遠近WAVEカレンダーを配布解説して会はお開きとなったが、ここに偶然集まった者たちは全員、未来における賢者である。
WAVEは、満月通過後も、近地点を指してなおも高まりを続けている。
創作的芸術活動をする者に幸あれ!