書物では伝わらないこと ( by Joker ) | JOKER.松永暢史のブログ

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「夏休み」という機会に遠方の生徒と通じ合えることはこの上ない歓びであるが、皆さん、あらためて暑中のご自愛お願いしますと申し上げたい。
教育メソッド本の著者としては、全ての人に、その「実際」を、書物だけでは伝え切れぬ「非力さ」も強く感じています。
日本語を一音一音切って音読し「それ」を了解する。
サイコロ暗算を通じて、脳裏に数学的思考の基となるスクリーンを導き出す。
「抽象構成」により、いかなる人でも驚くべき記述結果が可能であることを提示する。
こう書くといかにも簡単そうなことだがー実際そうなのであるがーとかく「百聞は一見にしかず」ということになってしまうことらしい。
言葉においてダマされないこと。
数値においてダマされないこと。
それは、資本主義社会においても、それ以外の社会においても、決してその獲得に躊躇があってはならない能力である。
なにも「ピンチ」に至らなくとも、その前から「覚醒」に至ろうとすることはできる。
その意志—ソクラテス的「意志」。
「覚醒」の基となる個人の「主体」と「感性」。
今月掉尾に、ブイネットで、「今なぜ勉強か?」と題する講演を行う予定であるが、やはり本では書けぬことを話したいと思っている。