リベラルアーツ「仏教に関する作文」(2月26日)の手引き 肉食(by Paul) | JOKER.松永暢史のブログ

JOKER.松永暢史のブログ

教育相談、執筆・講演依頼は松永暢史公式サイトよりお願いします。

 今回は,リベラルアーツにおける受講生の意見をもとに,肉食について考えてみる。筆者の提案は,医学的問題を含むため,セカンドオピニオンも十分参照してから,自己責任で実行していただきたい。

 今回の授業では,「肉が食べられないとつらい」という意見が出された。事実,これに賛成する受講生はかなり多かった。従って,私が,「(肉が食べられなくても)全く問題ない」と発言したことに,内心驚いた受講生もかなりいたと思われる。
 私は,かつて,昼食時,ハンバーグ定食,カツ丼,ステーキ丼を日替わりで食するといった食生活を送っていた。が,健康診断によりコレステロールなどの異常値を指摘されて以来,様々な文献をもとに食生活について徹底的に調査した。現在では,肉(及び卵,乳製品)は殆ど摂取せず,魚を適宜摂取する菜食主義である。
 では,我々は,肉に対して,どのような位置づけをすべきであろうか?
 肉は嗜好品であるという意見には,賛成する。各自でお楽しみいただきたいと思う。
 ところが,肉は栄養的に優れた食品であるという意見には,完全には賛成しかねる。
 食材に対する個人差もある以上,本能が「美味い」と判断する範囲内での肉食まで否定する気はない。が,病気予防という観点からは,肉を控える方がよいと思えてならない。
 以下,その根拠を挙げてみる。

 「腐」という漢字がある。Googleで検索すると,「肉を内蔵(腑)に入れると腐という漢字になる」という説に出会う。このことは,肉が大腸癌の原因であるという現代医学の説と酷似しているように思われる。

 育児書で有名な,ベンジャミン・スポック博士の言葉も引用してみる。
 「私(スポック博士)は,88歳になった1991年から乳・乳製品を完全に絶ち,肉は脂身の少ない部分を少ししか食べないという食生活に切り替えた。
 この食事にしてから,2週間で,長年の抗生物質の治療で効果のなかった慢性気管支炎が消えた。私の中高年の友人で,食事から乳製品や肉を除くことによって持病の心臓病がよくなった人が何人もいる。この種の食事が効果を発揮するためには,精製しない穀物,たくさんの野菜,果物を食べて,よく身体を動かすことが必要である。
 私はもはや,2歳を過ぎた人間に,乳・乳製品を勧めることはしない」

 筆者がスポック博士の言葉を特に強く支持するのは,自身が肉食をやめて,魚までは許容した菜食かつ少食を心掛けてから,杉花粉などに対するアレルギー症状(くしゃみ,鼻づまりなど)が全くと言ってよいほど出なくなったことによる。

 演習1 菜食主義者を挙げよ。ヒント:「菜食 有名人」としてGoogleしてみる。