25日、成田バンブーファクトリーで焚火。前日夕より雨だが、ネットでは午後より雨が上がるとのこと。「自己判断参加」に切り替える中、予定通り集結した幸運人は9名。なぜかと申すに、現地は見事にアキッパレだったのである。
秋の野焼き。濡れた竹も木も枯れ草も、皆煙となって昇華した。
今回は、探求したい事柄を自ら想起し、それを実際にフィ—ルドワークによって追体験する教育を実践する東京コミュニティースクールの市川先生も「見学」に参加した。「おっちゃん」を自認するこの人は比類のない指導技術を備えた教育者で、その証拠に焚火が大好きなのであった。おかげでまんまと、全員彼の演出する「劇中劇」に巻き込まれ、ただただ自分が面白いことを体験したい「おっちゃん」が、これがまた人を持ち上げて話を面白い方にしようとすることの天才で、同時に「外れ」のない冗談を言いながら、子供の現場をより活性化することの達人なのであった。私は子供の時夢中になった遊び仲間にこういった人がいたような気になった。
以下ここで起こった事件を備忘のために記す。それはあまりにオモロい「劇中劇」であった。
リアリズム評論家少年Aと全生物の味方鳥少年Bが対立した。その原因は、Aが一口食べたウコッケイの生卵に病み付きになって蛇少年化し、それにカードゲームやり過ぎの鳥少年が卵を守るために立ち上がったのであった。彼らはこの険悪な状態を、市川先生の率いる「探検隊」に参加することによって「中和」しかけたが、あくまで再対立が起こることを目にしたマッツンが、少年Aにウコッケイの卵が特別旨いことを確認し、素早くこれを奪い取ってナマで飲んだのであった。覚せい剤より恐ろしいのはウコッケイの卵であった。これを一度飲み落とせば、どうしてももう一回これを飲みたくなってしまう何かがここにあるのであった。これをマッツンから耳にした農場主のおカミさんから、新たに二つの「原子爆弾」を手にしたマッツンが、これを少年Aと「おっちゃん」に見せると、二人はそれを奪うが早いか即割即飲したのである。その間ネトゲ中毒たちが眠っては焚火の繰り返し。
アレクサンドル氏よ、次回は11月15日開催予定。良い教師の未来的条件は焚火好きですぞ。先ず最初に竹林で竹切り、それから焚火とのこと。刃に吐く息の白さを当てられるか。「竹取物語」ともの申し候はん。
V-net焚火は腕に覚えのある教師の集合場所となりつつある。
農家ご協力に厚く感謝す。