今日明日と国公立大学の合格発表が集中しているので、ひとまず結果報告待ちでもありますが。
本日はとてもイベントとして(かなり個人的に)大きな記念日でもあります。
メンデレーエフ先生がロシア物理化学会に周期表を発表したのが1869年の今日!!
この記念日をサクラサクの報告とともに迎えたいとずーっと思っておりましてね。遂に迎えたのであります。
既に1989年にIUPACで現在の形になっています。昭和から平成に移った年に、周期表の変化も起こったのであります。
が、新旧併記の移行措置は写真内の解説にもある通り、1993年末までと長め。この措置は日本独自のものです。
移行のタイミングで高校三年生になる学年(昭和50年度産まれ)が現役の入試で使うまでと言っても良いですな。1995年からの学習指導要領改訂に備えてのこともあったのかもしれませんね。
そして、1994年には遂に亜族方式(AとかBとか付いているものね)は姿を消すことになります。とはいえ、配置そのものが変わる訳でもなく、単に族の表記が変わるだけだったのでさほど混乱はなかったのではないかと。
では、何故AやBとついた族表記が廃止となったのか。
それは表記の形式が2つあったことに端を発すると言われております。
一つは主にヨーロッパで使われた旧IUPAC方式(Aは周期表左側、Bは周期表右側)。日本はこちら。理科年表でも代々この表記です。
もうひとつは主にアメリカで使われた旧CAS方式 (Aは主族元素、Bは遷移元素)です。
これらはアルファベットの解釈が異なるため、国際的な混乱もあったようです。何せ、同じ族名称でも中身が違うのですから。ざっくり申し上げますと、これらの2つの表記において1族と2族以外、AとBは真逆です。
たとえばハロゲン。
旧IUPAC方式であればⅦBですが、旧CAS方式だとハロゲンは典型元素のためⅦAとなります。
旧IUPAC方式でのⅦAはマンガン族、旧CAS方式のそれは遷移元素となるためⅦBなのです。
そこで、国際的な混乱や認識の相違を是正するために単純に番号を振る形で落ち着いたのですね。
平成から新しい元号になる今年のうちには流石に周期表の表記が変わることはないでしょうが、周期表発表から丁度150年というのも運命的と勝手に思ってみたりしております。周期表はロシア生まれなんですけどね(笑)
そんなことを考えながら、少しずつ決まっていく生徒たちの進路に想いを馳せております。
そしたら、昨年の生徒がこんなものをくれました。成績優秀でアメリカに短期留学していたとのこと。

何の役に立つかは分かりませんが、何となく面白いので良いのです。
今年の子たちも、彼女に続いて好きなことを追究しながら前に進んで欲しいなと改めて思うのでありました。