オカルト界でも周期表、其の弐。 | SPACE BOX

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放浪理系ラテンジャズミュージシャン碧川サヤカ(さかいさやか)のページです。
日々の出来事や思いをつれづれなるままに。科学と日常、音楽と、好きなものを好きなだけ語ります。

放浪理系女史・ミドリカワです

周期表の記載表現にあたり、その根拠となるルールとして「周期律」なるものが存在します。
周期表はIUPACによる国際標準に基づくもの(教科書などで採用されているもの)をはじめ、花形・拡張型などさまざまな形で表現されていますが、並べ方をどうするのかという議論はかならず付いて回るのです。
 
・偉大なるメンデレーエフ御大が当初作った周期表は、酸化物など化合物を重視したもの。しかし、反応性がきわめて乏しい希ガスの配置に悩まされることになります。また、希土類元素についても納まりどころが無いという問題が生じてしまうなど、完成形にはまだまだと言わざるを得なかったようです。ちなみに、1920年に「希土類元素の行き場」はランタノイドという概念を作ることで落ち着き、アクチノイドとともにメイン表の下これらが列んだ形になっています。
 
・ボーアの原子理論をはじめ、原子そのものの構造が解明されるにあたり、陽子数や電子数にも着目され、陽子数=原子番号となり、周期律も電子配置に基づくものを現行のものとして採用されています。また、他の形状の周期表も電子配置を根拠にしているものがほとんどです。
 
・・・が、前回の記事で挙げた神智学の周期律はぶっ飛んでいました。
 
なかなか資料が見つからず、それでも実物を見たくてKindleで探してしまいましたよ。
「オカルト化学」なる書籍、しかも先述のベサントとリードビーターの著述。
不思議なものは好きです。それを観察して解明していく過程は面白いものですし、数多の歴史を超えて認識できる範囲も確認できるフィールドも大きく変わってきています。また、古来の伝統的な神事とよばれるものも、その荘厳さや清さを感じることができるので好きです。神社めぐりもちょくちょくしますし。
なんとなく、感覚的に得られるものがあるかな、と深入りは避けてサクッといこうと企んでいたのですがね。
 
しかし、ちらっと見ただけではただただ怪奇なものに映ってしまったのです。認識するにはもう少し自分で考えなければ火傷どころか謎のループに巻き込まれかねないという、結局書くネタとしては多すぎて、さらに回数を追ったマニアックなものになってしまいそうです・・・。大丈夫だろうかと不思議な防御本能まで静かに出てくる始末(爆)
 
まず凄いのが、対象物を観るにあたり「意志の力を用いる」と・・・確かに対象物を観るにはそこに意識のチャンネルを向けることは必須です。が、意志のレベルまで引き上げて、ミクロな事象を拡大覗しようというのです。
科学に基づいた事実確認として「再現性」「追認」が現代では一般的なコンセンサスとして必須(STAP細胞でもここで躓いた)必要なのですが、これではごくごく限られた達人しかできません。勉強うんぬんより、感覚を研ぎ澄ますための修行にとてつもなく時間がかかりそうです・・・。また、誰がそれを追認できるのかという問題も出てしまいます。
 
まあ、我々がまだそこまで進化していない、一歩も二歩も前に進んだ存在もあると考えることもアリかもしれません。
とはいえ、このような現状である以上、こちらの本の内容については一つの示唆として片隅に入れておくほうが少なくともミドリカワのレベルでは無難なのかもしれません。気合いで確かめるほどの眼力には程遠く、近視と乱視がじわじわ進行する一方。心眼なるものも鍛錬はまだまだ必要なようです。
 
それでも気になるお年頃なので、もう少し調べてみるとしましょう。せっかくタイトルに回数までつけてしまったのですから(笑)
 
・・・あ、「周期律」の話でしたわね。
 
結論から言いますと。
「原子そのものの形状」が周期律の基本だそうです・・・。「スパイク」「ダンベル」「四面体」「立方体」「八面体」「棒」「星」の七つの基本形態があり、原子番号が進むごとに規則性をもって順番にこれらが現れるとのこと。
 
そのなかに、テクネチウムが「マスリウム」、プロメチウムが「イリニウム」という名前で出ています。ただ、こちらが書かれたのは1950年、テクネチウムもプロメチウムも発見されて正式名称をつけられている時期であります。
マスリウムは1909年に透視者の観察によって記録され、1931年に分光学的に発見されて2つのバリエーションがある・・・1936年にサイクロトロンにて合成されているのですが、1931年の分光学的な記録というのが何処にあるのか特定できず・・・orz

マスリウムはこんなやつだそうです。

………何物か、説明が無かったら怪しげな人体曼陀羅か要塞か未来形戦隊メカの一部かと思ってしまうではないですか。

イリニウムについても、「見つかった」とだけ記載されており、これらは透視による発見が先立っているという前提のようです。証明・検証する自体が難関すぎます。同時観察など共時性もないため、教科書で出されようものなら、どう扱ったらよいものかと思うのですが、そもそも教科書の原子だって肉眼で見えないイメージをモデル化したしな・・・とまた別の困惑が始まりそうになります。

さらには、原子番号1の水素と2のヘリウムの間には「1a アッドヤリウム」「1b オカルタム」なる名前からしてオカルト全開な元素が入っちゃってます。重水素や三重水素ともなんか違うけれど、ヘリウムを含めて形状としては同じグループなのだそう。
どんな性質を持つ元素なのかと思いますが、深入りはやめときます(笑)
 
読み進めると、さらにほかのタイプの元素の図解がありますが、前衛的な絵画を見ているような気分になります。
 
また、化合物になった時はどうなるのか。
反応プロセスはどうするのだろうか。
核融合や核分裂になるときに、形状はどうなるのか。
新しい元素をつくるにあたり、ターゲットなど相性もそこで計れるのか。ならばあらかじめセッティングするために参考材料になるのか。
 
この形状による周期律だけで、思うところあり・・・。
 
・・・これだけでも十分長いのですが、まだまだ長くなりそうなので今回はこの辺で。