1年8ヶ月を振り返って◇松本センター長の談話 | 南相馬市ボランティア活動センター

南相馬市ボランティア活動センター

東日本大震災の被災地「福島県南相馬市」で、災害復興支援ボランティア活動をしています。
がれき撤去・側溝の泥出し・草刈り・庭木の伐採・被災家屋の清掃などの作業に参加して下さるボランティア参加者を募集しています。
活動資金のご寄付や支援物資も募集しています。

こちらは、「南相馬市ボランティア活動センター」のブログです。
(旧称:仲町ボランティア活動センター)

本日2012年11月11日の朝礼での、松本センター長のお話しをご紹介します(*^_^*)

(以下、松本センター長)
先ほど、常務理事のお話で、南相馬の復興もだいぶ進んでまいりました。
さらに町行く人々にも声をかけて頂きたい。というお話しがありましたが、
私なりにこの1年8ヶ月の復興を振り返ってみたいと思います。

大変、長い時間がたったのかなぁ、と思います。
1年8ヶ月前は、ものすごい、遠い彼方の事のように、思います。
そのぐらい時間がたったと感じるということです。

現実ここ(南相馬)にいる私でさえそう思います。
ここ(南相馬)で活動していない全国の方々は
今、南相馬をどう思っているのかなと思うんですね。

もう、心の中ではこの事故、災害は風化しているんじゃないか。
もう全然忘れちゃって普通に生活してらっしゃるのかなと・・・。

考えてみたら、もう、1年8ヶ月なんですね。

この被災地を歩いてみれば、ガレキは転がり、家は崩れ、野原は雑草に覆われている。

1年8か月前と何も変わってない。

まあ、できれば見たくない風景であります。
(私は)時には、辛い時は、(車の)ハンドルをにぎりながらですが
自分の足元を見ながら、通り過ぎることがあります。

ご自分たちのふるさとが、かくある(悲惨な)状態にある(今この)とき、
この地元の人たちの気持ちは、いかばかりかと思います

そういう(地元の人たちの)お気持ちを少しでも和らげられればと思って
私も皆さんとともにボランティアをさせて頂きます。

今日は(私は)だらしなくも風邪をひいて、皆さんの前でマスクをかけて本当に申し訳ないと思いますが、

(今日ここに集まった)皆様の前で、
この復興が、この町の復興が、大きく言えば福島の、こに日本全体(の復興)かもわかりませんね。

何よりも、南相馬の事を、
何年、何十年経とうとも、命ある限り、皆様と共に、(私は)復興に頑張って参ります。

お気持ちは、さまざまあろうかと思います。

津波がなければ・・・、
東電がなければ・・・、
原発がなければ・・・、

こんな、ひどい事にならなかったのに。

無い物ねだりをしても仕方ないですね。


戦争で日本が焼け野原になった、今から67年前ですか・・・。
あの状態と、家やなんかは残っていますが、実はそんなに変わらない状態と思います。

あとは、1人1人がどれだけ知恵を出し合い、人に対する、想いやりの心を取り出して、頑張っていくか、
この1点だと思います。

その1番先頭に立っているのが、ここにお集まりの(ボランティアの)皆さんだと思います。


まあ、つねづねはですね、まあ、私は口は悪いし顔も悪いですが、
そういうことは言いませんですが、
でも心の中では、(ボランティアの)皆さんを、いつも尊敬しています。

この南相馬を、今後も支えて頂きたく心よりお願い申し上げます。


本日はどうも。