KDDIの調整後営業利益は計画を上回って推移・・・・決算単信の見た目はイーオン等減損でいまいち | 21世紀投資

KDDIの調整後営業利益は計画を上回って推移・・・・決算単信の見た目はイーオン等減損でいまいち

・本業は好調→計画を上回っているとの主張
・イーオンで巨額減損あり→決算単信の数値に影響
要するにこれだけですね。

 

イーオンはコロナ前に高値つかみしてしまった印象でした。

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イーオンの買収額は約862億円でした

KDDIは2018年1月22日に英会話大手イーオンHDを完全子会社化。当時の四半期報告書に記載された取得対価は861億7,300万円です。

今回のイーオン関連の減損損失は約557億円。買収額の約65%に相当します。

これはかなり大きな金額ですね。もちろん、減損額と買収対価は会計上の対象が異なるため、「買収額の65%を失った」と単純には言えません。それでも、過去のM&Aの投資成果としては厳しい評価が必要です。

一方、今回の減損によって、通信本業の利益創出力や配当原資が同じ金額だけ減少したわけではありません。

この点を踏まえ、連続増配株として保有する投資家向けに、決算全体を短くまとめます。

KDDI・2Q決算 超要約(インカム投資家向け)

2027年3月期上期は、決算短信の営業利益が5,593億円(+0.8%)とほぼ横ばい。ただし、イーオン557億円、menu127億円などの減損を含む一時的な損益を除いた調整後営業利益は6,331億円(+13.9%)と好調。本業の収益力はむしろ強まっている。

 

特に通信本業は+16.7%増益。料金改定後もARPUは4,420円へ上昇し、契約者数も増加、解約率は1.18%と低位安定。法人向け成長事業も+18.8%増益。一方、2Q単独の全社増益率は+7.6%へ鈍化しており、上期の高成長がそのまま続くとは限らない。

通期調整後営業利益計画1兆2,100億円の進捗率は52.3%。下期が前年比約3%減益でも計画達成となるため、上振れ余地は十分。個人的には1兆2,300~1兆2,600億円程度を想定。

年間配当は80円→84円、25期連続増配を予定。 最大3,000億円の自社株買いも計画している。

 

減損は過去のM&Aの失敗として反省すべきだが、主に非現金損失であり、直ちに配当余力を損なうものではない。

総合的には、連続増配を目的とする長期保有者にとって安心感の増す決算。 通信本業の安定成長が続く限り、今後も年率数%程度の増配を期待できる企業と評価したい。ただし、非通信事業への投資効率は引き続き監視が必要。