バッファローが早くも上方修正 | 21世紀投資

バッファローが早くも上方修正

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まだ9月中の現時点で中間見通しを出したうえで、通期の上方修正はかなりポジティブと見ていいんじゃないかな?
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今回の評価

前回1Qを90点前後としましたが、今回の修正で私は95点近くまで上げます

特に評価したいのは、

① Airdog消失を本業だけでほぼ吸収したこと

② 売上+0.9%修正なのに営業利益+38.7%という、明確な収益性改善

③ 1Qだけではなく中間期54億円まで既に見えていること

④ それでも下期はかなり慎重に置いたうえで通期86億円へ上方修正したこと

です。

 

むしろ今回によって論点がまた一段変わりました。

以前は、

「62億円を達成できる?」

だった。

1Q後は、

「80億円くらい行くのでは?」

になった。

今回からは、

「86億円は達成できるか」ではなく、「下期32億円という慎重予想が本当にそこまで落ちるのか?」

を見る銘柄になったと思います。

2Qで原価率や継続事業利益率を確認して、下期の32億円前提が過度に保守的だと分かれば、90億円台を普通に考える段階へ入ってきます。

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これはかなりポジティブに見ていいと思います。しかも今回のポイントは、単なる「1Qが良かったので中間期だけ上げました」ではなく、9月11日の時点で中間期を新たに示したうえで、通期営業利益まで62億円→86億円へ38.7%も引き上げたことです。会社側が1Qの好調を一過性とは見ていない、というメッセージ性がかなり強いです。

前回の1Q分析では、私は「62億円はかなり保守的になった」「80億円前後が自然、90億円以上は強気ケース」と見ていました。今回、会社自身が86億円まで持ってきたので、前回の仮説はほぼ会社予想に追いつかれた格好ですね。

まず、修正幅がかなり大きい

今回の通期修正は、

  旧予想 新予想 修正率
売上高 1,100億円 1,110億円 +0.9%
営業利益 62億円 86億円 +38.7%
経常利益 62億円 85億円 +37.1%
純利益 45億円 62億円 +37.8%
EPS 189.84円 261.38円 +37.7%

です。

売上をたった10億円上げただけなのに、営業利益は24億円増えています。

つまり今回の修正は、

「思ったより商品がたくさん売れた」ではなく、「思ったより利益率が大幅に良かった」

という修正です。

これは質がいいです。

会社も理由として、①適正な価格設定による販売単価上昇、②原価上昇が想定以下、③「エンジニアリング・サイクル」による原価低減を明示しています。

前回1Qで見た、

値上げ+原価管理+卸売利益管理

が、そのまま通期予想修正の根拠になったわけですね。

Airdogを除くと、ものすごくきれい

今回もここが本質です。

継続事業だけなら、

売上 1,064億円 → 1,104億円、+3.7%
営業利益 66.1億円 → 85億円、+28.6%

です。

Airdogは営業利益26.2億円→1億円までほぼ消滅します。

それでも全社営業利益は92.3億円→86億円、わずか6.8%減にまで持ち直す。

つまり、

前年はAirdogが26億円稼いでいた。
今年はほぼゼロ。
それなのに全社利益は6億円程度しか減らない。

ということです。

継続事業が前年より約19億円増益することで、Airdog消失の大半を埋めています。

これは1Qで感じた「本業そのものが強くなった」が、会社予想によってかなり正式に確認されたと見ていいと思います。


「9月時点で通期まで上げた」が大事

ここは私もかなり重く見ます。

9月11日なら、会社には4~8月実績だけでなく、9月の受注・販売・仕入状況もかなり見えているはずです。

そこでまず中間期を、

売上532億円、営業利益54億円

と公表しました。

1Q営業利益は28.7億円だったので、逆算すると2Qは、

54-28.7 ≒ 25.3億円

程度を見込んでいることになります。

つまりQ1だけ突然利益率が跳ねたのではなく、Q2でも25億円程度の高利益が続いている可能性がかなり高い

だから会社も通期予想まで上げられたのでしょう。

ここは前回の最大の確認ポイントだった、

「Q1営業利益率10%台が一時的なのか?」

について、かなり安心側に進みました。


でも、もっと面白いのは下期予想

ここを計算すると、今回の86億円がまだ保守的かもしれないことが分かります。

継続事業の中間期予想は、

売上528億円
営業利益53億円

です。

通期では、

売上1,104億円
営業利益85億円。

したがって下期だけなら、

売上 576億円
営業利益 32億円

です。

営業利益率を計算すると、

上期:53÷528 ≒ 10.0%

なのに、

下期:32÷576 ≒ 5.6%

まで落ちる想定です。

かなり極端です。

しかも前年の継続事業下期を逆算すると、

前年通期営業利益66.1億円
−前年上期31.3億円
=約34.8億円

でした。

つまり会社の新しい通期予想86億円は、実は下期について、

今期32億円 vs 前年約34.8億円

と、下期だけなら前年割れを前提にしています。

これは非常に重要です。

つまり今回、

「1Qが良かったから年間もそのまま延長して86億円!」

では全然ありません。

むしろ、

上期が予想以上に良いことは認める。
でも下期は原価高・為替・部材価格などでかなり利益率が落ちることを想定して86億円。

という慎重な予想です。

私はこの点をかなり評価します。

だから86億円には、まだ上振れ余地がある

前回の私の基本ケースは80~85億円程度でした。

今回会社が86億円まで来たので、今度はこちらのレンジを上へ更新したくなります。

現段階なら、

86億円:かなり守りやすそう
90億円前後:十分射程
95億円以上:下期も利益率が想定ほど落ちなければ見えてくる

くらい。

特に会社が下期営業利益率を5.6%しか置いていないことを考えると、もし実際に7%程度残っただけでも、

576億円×7% ≒ 40.3億円

となります。

上期53億円+下期40億円=93億円

前期全社営業利益92.3億円を、Airdogをほぼ失った今期でも超えてしまいます。

ここまで来るとかなり面白いですね。