財務分析に必要なのは大まかな知識と探求心による事例分析の繰り返し | 21世紀投資

財務分析に必要なのは大まかな知識と探求心による事例分析の繰り返し

今月の日経マネー付録は決算書読みこなし術でしたので感想など。

・成長性
・収益性
・安全性

をチェックするというのは、決算書から何を見出すかの基本中の基本の型みたいなものです。型を把握することで、どこから手をつければいいのかヒントになります。


ただし、実務家の財務分析に出てくる解説は「過去からの」「現時点の」分析までということが多いです。利益率やROEや自己資本比率を決算書でチェックした所で、ではその銘柄が投資対象となるのか?は正直分からないことが多い。


数値を算出することが分析ではないということです。

 

本来の投資家の財務分析は、そこから先の「未来に」どう数値が変化するか、そして株価にどう影響を与えるかまで考えることだと思います。


例えば、もし来期の業績が四季報通りになったら、EPSがこうなりPERはこう変化する(ここまでは結構やってる人が多い?)
配当分を引いて、BPSはこうなるからPBRはこう変化する。ROEはこうなるな。自己資本比率も結構上がるかな・・・・などなど。その場合は、今の株価はかなり安く感じるな。


ではその業績達成に必要なのはどんなことだろう?と企業の実態を把握するため決算説明資料へ進んでどんどん深掘りしていく。

 


なお、今回の日経マネーの個人の分析事例は、ややイレギュラーなものが多いため難しいものの
(本当にそうかな?と感じる事例もあった。)
数字を分解・深掘りして「企業の実態」を理解しようとしているという点は共通するかと思いました。

 

前提となる知識と、自分で分析する経験をどんどん積み重ねていくことで、深い所まで行けるようになると思います。あとは、他人の分析はリアルタイムで参考にしつつ、自分に足りない知識があればどんどん吸収することかと。

 

吸収できるようになるには基礎体力が必要なので、そこは自分で身につけるしかない。私の場合の基礎体力は投資家になる前に身につけた簿記の知識だったので、それ以外で身につける方法は知りません。

 

(長くなったので明日に続く)

 

 

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