金融危機はシンプル | 21世紀投資

金融危機はシンプル

借金の保証人になるなとはよく言われること。


ただ、保証人になることでいくらかもらえるとしたらどうだろう。

それがいくらになるかによって、信用できる人になら・・・とどこかで思い始める。

隣の人がそれで儲けてるらしいと知ったら、自分もやってみたいと思うだろうか。


だんだんそれがエスカレートして行き、みんなやってるから安心、みんなで大儲け。

・・・知らないうちに変な人の借金まで莫大な保証をしていた。

気付いた時にはもう遅い。

変な人が破産したおかげで、全員が今までの儲けをふっとばし借金取りに追われる生活へ。


クレジットデフォルトスワップの仕組みはそんなもんだ。

保証債務そのものが売買の対象(上場している)ことで、時価評価しなくちゃならない。

借金してまで借金の保証人になってた会社は、本業が好調だろうが何だろうが、一瞬にして債務超過に陥る危険がある。

そんなシンプルなことを誰も考えなかったのだろうか。

バブルの時はいつもそんなもんだ。

祭りの後始末は大変だ。



半年から1年位前にはオイルマネーやらチャイナマネーがアメリカの金融機関に出資したが、こちらも現在は大幅な評価損が出てるはず(中国のモルガンへの出資は倒産さえしなければ儲けが出るような有利なものだったような)。


壊滅的な状況となった所で、ついに出てきた日本からの出資は後から見れば最高のタイミングでの投資かもしれない。が、何事も後になってみないと分からない。