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可視光(太陽光や室内照明など目に見える光)のエネルギーを利用して
化学反応を促進するのが、可視光応答型の光触媒です。
従来の光触媒は紫外線のエネルギーを利用するものが多いのですが、
紫外線が太陽光の約3~5%しかないために効率的な面で限界がありました。
これに対し、可視光応答型は太陽光の大部分を占める可視光を活用できるため、
より実用的な環境や条件下での利用が可能になりました。
可視光応答型光触媒を実現するためには、光の吸収範囲を可視光域に拡大
するための材料の工夫が必要です。
例えば、ドーピング(他の元素を微量に添加すること)や特定の金属や非金属の
複合材料の使用などが研究されています。
弊社で取扱いしている光触媒スプレー《Dr.OHNOプレミアム》を開発した
九州工業大学の横野照尚(おうの てるひさ)教授の研究室では、
金属イオンと光触媒を複合化することで可視光に反応させ、高い殺菌、
防臭性能のある光触媒を生み出しました。
例えば、室内光を使ったアセトアルデヒド(シックハウス症候群の原因物質)の
分解性能を調べた結果では、一般的に使用されている窒素添加酸化チタンより
約4倍の分解性能が確認されています。
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