**************************************************************************
住宅の建材などから放出される化学物質を許容量以上吸い込むことで引き
起こされる病気がシックハウス症候群です。
また住み続けるうちに化学物質過敏症に進行してしまう場合もあります。
シックハウス症候群は、目がチカチカしたり、鼻水が出たり、吐き気や頭痛、
湿疹が出たりするなどの症状が現れます。
これは現代の住宅が、断熱材、壁、床などにさまざまな化学物質を使用する
ようになったことや、室内の気密性が高まったことなどが要因です。
こうした化学物質には次のようなものがあります。
・キシレン：主に接着剤や塗料の溶剤、希釈剤に用いられます。
・トルエン：シンナーなどの塗料用溶剤や希釈剤、また接着剤に多く含まれます。
・エチルベンゼン：接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤として用いられます。
・クロルピリホス：白アリを防ぐ目的で住宅の土台や柱に吹き付けられていました。
・ホルムアルデヒド：接着剤、塗料、防腐剤などに広く用いられていました。
シックハウス対策として2003年に建築基準法が改正されましたが、
規制される化学物質はホルムアルデヒドとクロルピリホスの2つだけです。
したがって、上記のように原因物質はこの2つ以外にもありますので、
建築基準法を満たしているからと言って安心できるものでもありません。
こうした化学物質はすべて有機物です、
したがって、有機物を酸化分解するという光触媒の作用はこのような化学物質の
対策の一つとしても使用できるものです。
もちろん常時発生する化学物質を完全に消滅させることは難しいですが、
長期間にわたって抑制し続けることができます。
************************************************************************