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住友商事グループは、米国のスタートアップ企業「Syzygy社」などが実施する
光触媒技術を用いたサステナブル(持続可能な)燃料を製造するプロジェクトに
参画すると最近発表しました。
これは、熱エネルギーを使った化学反応を電気化学反応に置き換えられる
新触媒(光触媒)を活用し、CO2排出量の少ない燃料の実現を目指すもので、
世界初の取り組みになります。

脱炭素化を進めるためには、水素やアンモニアなどのCO2を排出しない
クリーンエネルギーの普及が必要不可欠です。
しかし、クリーンエネルギーは、水力・石炭・天然ガスなどの
自然そのままの状態で使用できる、いわゆる一次エネルギーとは異なり、
化学反応を用いてそれらのエネルギーを転換したうえで使用する必要があります。
一次エネルギーの転換では、化石燃料を燃やすことで熱エネルギーを発生させて
化学反応を促進することが主流となっているため、大量のCO2発生に加え、
コストやエネルギー効率などの点でも課題があります。

光触媒は、光があたることによってさまざまな化学反応を促進したり、
エネルギーを高めることができる物質です。
Syzygy社が開発した光触媒で、これまでの熱エネルギーによる化学反応を
電気化学反応にすることができ、CO2排出量の削減だけでなく、
低コストでエネルギー効率を高めることができるようになります。
このプロジェクトでは、ディーゼル、ガソリンなどの従来燃料の代替になり得る
SAF(持続可能な航空燃料)やメタノールなどの低炭素燃料が製造され、
脱炭素社会の構築に大きく寄与する可能性が期待されます。

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