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光触媒はこれまで様々な形で実用化されてきましたが、さらに開発・実用化が今後期待される分野に以下のようなものがあります。

<住宅の冷却システム>
「打ち水」という昔からの習慣がありますが、同じような原理で光触媒を利用した冷却システムが開発されています。
光触媒をコーティングした壁に水を流すと、光触媒の超親水性という機能によって、
少ない量の水でも薄膜となって広がり水が効果的に蒸発して家を冷却できます。
<農業の養液栽培>
野菜や果物の養液栽培では、水の循環方式がとられているので次第にバクテリアなど
の有機物が培養液中に発生して水質が悪くなることがあります。
光触媒を使うことでこれらの有機物を除去できるシステムになります。
なお、植物の栄養素である窒素やりん、カリウムなどは無機物であるために分解されず残ってそのまま養液として使用できます。
<癌の治療>
マウスを使った癌治療の実験で、癌細胞をもつマウスに酸化チタンの微粒子を注入し、紫外線を当てることで癌細胞の増殖が抑制されたという結果が報告されています。
既存の放射線治療と組み合わせることで新しい治療が可能になるという期待が高まります。
<新しい印刷方法>
光触媒をコーティングし、さらに有機物の薄い分子膜をコーティングした印刷基板に
紫外線を照射すると、分子膜が光触媒によって酸化分解されて表面が超親水化しま

す。
こうして新しくぬれ性パターンが完成することで、オフセット印刷が可能になります。
使用された印刷版は光触媒によって初期状態にリセットできるので何回でも印刷に使用でき、コストや資源の削減、自然保護にも貢献できます。

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