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光触媒がどのような仕組みでウイルスや臭いなどを分解するのか、お客様からよくご質問をいただきます。
つきましては、「有機物分解のプロセス」ならびに「光のエネルギーを吸収した光触媒の様子」といった点から、以下のように簡潔にまとめてみました。

■光触媒の表面に付着した有機物(ウイルス・菌、化学物質、臭いなど)が分解するプロセス:
1)空気中に含まれる水分が光触媒(酸化チタン)の上に薄い膜となって付きます。
2)そこへ空気中を浮遊している有機物が付着します。
3)光(おもに紫外線)が当たると、光は有機物を通過して光触媒に吸収されます。
4)吸収された光のエネルギーによって、光触媒の表面のH2O(水)がH2(水素イオン)とOH(水酸化物イオン)に分解し、そのうちのOHが有機物を攻撃します。
5)OHに攻撃された有機物は、水と二酸化炭素に変化し始めます。
6)最終的に水と二酸化炭素は蒸発して、光触媒の表面は何もない状態になります。

■光触媒が光のエネルギーを吸収したときの様子:
1)光を吸収する前は、光触媒の中の原子と電子は結びついて安定しています。
2)光のエネルギーを吸収してパワーが増大した電子は安定した位置から飛び出し、あとに電子が抜けた孔(ホール)が残ります。
3)飛び出した電子は空気中の酸素と結びつきます。
4)残った孔(ホール)は光触媒の表面のH2O(水)から電子を呼び込んで安定した状態に戻ります。
5)逆に電子を取られた水から生成したOHは何とか電子を獲得しようと、有機物の中の電子を取りにいきます。
有機物は炭素や水素からできており、それらは電子によってお互いに結びついた状態なので、その電子を取られてしまうと、炭素や水素がバラバラになります。
バラバラになった炭素や水素は空気中の酸素と結びつく(酸化する)ので、水や二酸化炭素になり、蒸発して全てなくなってしまいます。

以上のような仕組みで、私たちの周囲のウイルス、菌、臭い、化学物質などの有機物が光触媒によって分解することになります。

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光触媒は光のエネルギーでウイルスを酸化分解します! 『光触媒ショップ』