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炭と言うと、木炭や竹炭が頭に浮かぶと思います。
日本では昔から主に燃料として使用してきましたし、同時に消臭や抗菌などにも活用してきました。
炭が消臭や抗菌などに使われる理由のひとつは、炭のもつ多孔質が機能するからです。
多孔質とは、物質に超微細なすきまがたくさんある状態(多孔)のことで、この微細なすきまがあるためにその表面積はとても大きなものとなります。
こうしたたくさんのすきまに不純物が入り込み、表面に吸着されることでその不純物は活動できなくなります。
ちなみに、炭のこうした性質を人工的により高めたものが活性炭で、普通の炭より不純物の吸着力に優れます。
ただ、炭は分子の小さいものは吸着しずらいということがありますし、吸着した不純物ですきまのスペースが満杯になったらそれ以上の吸着は困難になります。
なお、煮沸消毒をすることによってある程度の再生は可能です。
炭と同様、光触媒も空気中の不純物(有機物)を吸着する性質があります。
光触媒の場合は、吸着した物質を光のエネルギーを使って分子レベルで分解してしまいます。
したがって、吸着した不純物で満杯になることはありませんし、光があれば半永久的に吸着・分解の作業を繰り返します。
このように、炭と光触媒は不純物を吸着するということで共通点がありますが、機能の持続性ということでは相違点があります。
一方、両者とも薬剤や化学物質などは使用していませんので、安全に使えて環境にやさしいのは間違いありません。
場所や状況に応じて使い分けてみたら良いと思います。
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