「殺菌」の作用には、さまざまな薬剤や物質が使用されています。

殺菌作用が働く過程においては、人や動物など生き物に無害であるものもあれば、そうでない作用を伴ってしまうものもあります。
したがって、単発的に使用する際にはさほど神経質にならなくていいかもしれませんが、継続して長期間使用する場合には注意が必要になるでしょう。
また、殺菌作用が働いても、菌の死骸まで取り除くことができない場合もあります。
そんな状況の時は、菌の死骸によって殺菌作用が鈍くなってしまったり、毒素が残ってしまったりもします。

光触媒においては、以上のような懸念がないのが根本的な特長と言えます。

それは、光触媒から発生する活性酸素の酸化力によって、菌を殺してしまうだけではなく、菌(有機物)自体を化学反応で水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解してしまうからです。
そして、「触媒」としての作用(それ自身は変化しないが、化学反応の速度を変化させる作用)は、その働きが尽きてしまうことがありません。
また、光触媒に使用する酸化チタン(TiO2)も無害です(食品添加物として認可されています)ので、光触媒に光があたるような状況をつくりさえすれば、安心して長期間の継続使用ができます。

生活の中で殺菌剤を使用される際は、それぞれの特長を認識した上で、用途や使用環境によって効果的に使い分けをされたらよろしいのではないでしょうか。

以上、今回は『殺菌作用と光触媒』についてでした。




  http://v-cat.fig.co.jp/