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約半世紀前に日本で発見された光触媒の技術は、海外でもさまざまな展開を
みせてきました。
環境規制や持続可能性意識の高まりなども成長を後押ししていると思います。
なお、地域的には以下のような状況があります。
◆アジア・太平洋地域
日本、中国、韓国などが中心で、建設材料(外壁、ガラス、タイル等)への応用、
抗菌・消臭、空気・水の浄化などの開発が拡大中です。
可視光応答型光触媒の研究・開発も進んでいます。
◆ヨーロッパ地域
建築物の外装、歩道、公共施設などで「セルフ・クリーニング(防汚)機能」
を目的として採用されています。
◆北米地域
室内環境の改善、建築・インフラのグリーン認証、医療・ヘルスケア用途での
抗菌コーティングなどに応用されています。
光触媒の世界での今後の見通しとしては、 環境規制の強化(大気汚染・
温室ガス・水質管理など)が普及を促す一つの牽引力になるでしょう。
材料(とくに可視光応答型や複合材料)、施工技術、耐久性・安全性の
研究開発によって、コストの低減も進むと考えられます。
そして新興国でも、都市部・公共施設など限られた用途から徐々に広がる
余地が期待されます。
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