JASRACと著作者、スーパーと農家 | 長坂憲道(作曲家、アコーディオン奏者)
2018年06月10日(日)

JASRACと著作者、スーパーと農家

テーマ:音楽著作権

おはようございます。

日曜日、雨が降るのかな?

今日の話題は、たまに回ってくる著作権の話題。

JASRACと音楽著作者を、スーパーマーケットと、そのスーパーに野菜を納入している農家に例えて話してみます。

何故そんな例え話の必要があるのか?

JASRACの役割や、音楽著作者(作詞、作曲、編曲者、音楽出版)の仕事、そしてどうやって報酬を得るのか?この仕事に携わってないとピンとこない人も多いようなので、できるだけ身近な何かに例えて話す努力をしてみたいと思います。

まず、とあるスーパーマーケット(J)があるとしましょう。

農家である僕は、そのスーパーマーケット(J)に野菜を納入しています。

ある日「あのスーパーマーケット(J)は農家にちゃんと報酬を払ってないぞ」「ものすごいブラックだ」という事実無根のデマを無関係な第三者に流されました。

更に「あのブラックなスーパーマーケット(J)では代金なんて払わなくていいんだ」と言いふらされ、実際に略奪や窃盗事件が増えて困ってます。

そのせいで、スーパーマーケット(J)に勤める従業員達は、家では子どもたちにお父さん、お母さんがスーパーマーケット(J)に勤めていることが言えません。

何故なら、それを言ってしまうと子どもたちが学校でいじめられるからです。

でも実際には僕ら農家はスーパーマーケット(J)からは、問題なく報酬を受け取っているのです。

スーパーマーケット(J)に勤めてる従業員たちは、とっても真面目で良い人たちばかり、いつも僕ら農家のことを考えて一生懸命仕事をしてくれています。

僕たち農家の本人がそう言っても、何故か全く信じてもらえないのです。

というところからノンフィクションストーリーを始めます。

まずはスーパーマーケット(J)はJASRACこと一般社団法人日本音楽著作権協会を置き換えたものです。

 
そして野菜を作ってスーパーマーケット(J)に納入している農家は僕ら著作者(作詞、作曲、編曲家、音楽出版社も含む)です。
 
巷では、スーパーマーケット(J)=JASRACのことをこんな風に言い広められてしまっているのですが、全くの事実無根です。

僕たちは、きちんと報酬を分配していただいていますし、僕自身は今まで15年ほどの契約を続けていますが、実際に今まで問題に遭遇した経験は一度もありません。

僕ら当事者が「ちゃんと報酬をもらっているんだよ」と言っても、誰だかわかんない声の大きな人が言ったデマが大拡散し、皆が信じ込まされています。

この場面で当事者の僕らが嘘をついてまでJASRACを庇う必要は無いところなのんですよね。
 

何故ならば、これも簡単なストーリーで例えると・・・

もし本当に報酬をもらえていない事実があるとしたなら、そのスーパーマーケットとの関わりを断って、ちゃんと報酬をもらえそうな他のスーパーマーケットに野菜を納入すればいいだけです。

ちゃんと報酬を払ってくれないブラックなスーパーマーケットを庇う必要はありませんよね。


もしスーパーマーケット(J)が気に入らないのなら、近所に新しくできたスーパーマーケット(N)もありますし。

近所に新しくできたスーパーマーケット(N)とは、音楽著作権管理業務を営む株式会社NEXTONEのことです。株式会社なので営利目的法人です。

ちなみにJASRACは一般社団法人ですので非営利組織です。

よくJASRACが独占だとか言われますが、実際には独占ではありません。

以前にはe-LisenceとJRCというそれぞれ異なる2社があったのですが、これらが一つにまとまりNEXTONEとなりました。

この狭い日本で、しかも音楽著作者という職業に就く人は多くありませんので、著作権管理団体がたくさんできても無駄なのです。

なので、少し前までは日本に3つあった音楽著作権団体が改めて整理され、2つになっているのです。

今後、これ以上増やしてみても同じことです。

僕自身も、実際に著作権契約を管理団体に託す前に、いろいろと勉強しながら検証も試みましたし、真剣に考えて検討しました。

のちほど過去ブログもお読みくださいね。

”僕自身も最初は疑ってた”の続き

このついでにもう一つ例えておきましょう・・・

新たに参入するスーパーマーケットができました。

昔からあるスーパーマーケット(J)やスーパーマーケット(N)との競争に勝とうとして、大安売りを連発で仕掛けようとします。

ただ安く売っているだけでは店が潰れるので、当然ながら野菜を納入する農家の卸値も値切ってくる。

そうなると、僕らの大切な作物を安く買いたたいてくるスーパーマーケットに野菜を卸してたら、僕ら農家の生活が成り立たなくなりますからね。

僕ら農家は、そんな新参スーパーマーケットとは手を結ぶこともできないでしょう。

独占が問題だ!とか思ってる人は、こういう部分に首を突っ込もうとしてるんですよね。

また、一方で・・・

万が一、実際に野菜を納入する農家に報酬が払われていないのが事実であるなら、それはもう許しがたいブラック状況です。

だからといって、そのスーパーマーケットで代金を払わずに商品を持ち去るのは略奪行為であり、犯罪です。

スーパーマーケットと農家の関係性を理由に、代金を支払いを逃れたり、略奪行為を正当化することはできません。

そのスーパーマーケットが気に入らないなら他所で買い物をすればいいだけですからね。

ネット上では、音楽著作権のこと、JASRACのシステムを正しく理解している人なんて多くは居ません。

それなのに、誰から聞いたのか?JASRACはブラックである、そして集めたお金を懐に入れ、著作者に分配をしていない、と平気で言いふらします。

一般社団法人は営利目的組織ではありませんので、利益を懐に入れることは法律上許されませんし、懐に隠してないという会計上の事実も公開する義務があります。

そこを指摘すると「著作権には詳しくないから正確なことを知らない」「じゃあ教えてくれ」と言われたり、他にもキナ臭いことが有るとか、平気で居直ってきますからね。

詳しく知らないと言いながら、ネット上のデマを手放しで信じ込んで、それを根拠に一歩も譲ってくれない。

音楽教室での著作権料問題もそうなのですが・・・

スーパーマーケット(J)の常連さんである、近所で営む社交ダンス教室、フィットネスクラブ、カルチャースクール、カラオケ教室・・・多くの経営者の皆さんも、スーパーマーケット(J)で売っているものを活用して商売を行っているので、その商材となるものを購入する際には、きちんとレジで代金を支払ってくれています。

が、音楽教室だけは、大手の事業者が子会社や特約店らを束ねて「赤信号みんなで渡れば・・・」の状況を推し進め、スパーマーケット(J)からタダで商品を持ち去ることを正当化しようとしてるんですよね。

最もひどい言われようは・・・

僕らの野菜を置いてくれるスーパーマーケット(J)に、火を着けたり叩き壊してしまえみたいなことも頻繁に言われています。

僕らの大事なスーパーマーケット(J)に放火されたり潰されたりすると、僕らは明日から仕事できなくなります。

ですので、自分たちで水をかけて火を消し、放火魔を見つけたら通報したり追い払ったり、自分たちで守らなきゃいけないのです。

また別の人が・・・

スーパーマーケット(J)はアコギな商売をしてるからねえと、言いふらし始める。

それはどんなアコギなこと?と尋ねると・・・

必ずとあるネット記事を持ち出してきます。

それは過去にスーパーマーケット(J)と取引のあった元納入業者(F)の一方的な言い分なのですが、事の発端は自分の商品納入と代金が合わないからとケチをつけたこと。

実際にはスーパーマーケット(J)では以前からその料金システムで動いていることは至って常識的な範囲であり、その納入業者(F)以外は普通に納得をしていたことです。

その点を理解していない人は、統計学が理解できず、ちゃんと計算ができない人だけ。

それでも、もし納得のいかない点があったのなら、改めて請求書を出して、正確に払って欲しいと伝えればいいだけの場面なのに、その元納入業者(F)はスーパーマーケット(J)とケンカを始めます。

「お前んとこのスーパーの商品は持って行くけど絶対に代金は払わないぞ!」

なんて言いながら、そして実際にそういう行動をとったことで、スーパーマーケット(J)に商品代金の請求訴訟を起こされ、その裁判は地裁から高裁そして最高裁まで行き(上告棄却)、元納入業者(F)の完全敗訴が決まりました。

最高裁で完全敗訴が決まった事実に何の正義があるんでしょうね。

これをを認めないのは日本が法治国家であることの否定を意味します。

ですが、未だに、この元納入業者(F)の一方的な言い分を根拠に、JASRACが悪いと言い続ける人が後を絶たないのです。

元納入業者(F)の行いの不法性は裁判所でも正式に認められています。

僕ら著作者の勉強材料として後に語り継ぐ必要がある判例となりました。

また、最高裁完全敗訴決定後に表明された言い分を読んでも、矛盾している点が多々見受けられます。

事実を半分隠しながら、自分の立場、行いができるだけ悪く見えないように、ストーリーに脚色を加え、法理は二の次、そして読んでいる人の感情のみを煽るだけの文章です。


また、詳しく分かっている人たちに「それは嘘だ!」と指摘されにくいよう、結構トリッキーな表現でごまかしている個所そして矛盾が多い文章です。

乗せられやすい人達が、すぐに「そうだそうだ!」と乗って、たちまち大人数になってしまいますが、この大人数は法理を無視した感情論に乗っかっただけですから、何の価値もありません。

「赤信号をみんなで渡る」ために人々の感情を煽り、人集めをする行為を正義としてしまうのなら、コツコツとまじめにやってる僕らが損をするだけになってしまいますからね。

青信号で進めるはずの僕らは、いつも法を無視した赤信号横断者に行く手を阻まれています。

ワーワー騒ぐだけの人の感情を煽ったところで、真実は変えられません。

そもそもの根拠が間違っているのですから。



議論が必要?

よく言われます。

もちろん議論は必要ですが、その前にアナタに勉強が必要です。

今の段階では、いちいち現実を教えてあげなきゃいけないので、そんな状態で議論は一切成り立ちませんよ。

何より、私たち著作者の報酬や財産について、なぜ無関係の第三者に議論されなきゃいけないんですか?

おかしいと思いません?

まずはデマに踊らされていた自分を受け入れ、それを恥じて正すところからです。

間違った知識を前提に、人に食って掛かってきてはいけません。


色んな考え方がある?

考え方の問題では無く、事実を話しているまでです。

そして事実無根のデマの火消しに必死なのです。

事実無根で放火されたまま放置してしまうということは、こいつらは何をされても何を言われても反論しないと思われてしまい、僕らが普通に街を歩いているだけで、いきなり殴られる危険性だってあるのです。

僕らの大事なお店からは次々と品物の略奪が繰り替えされています。

実際に仕事がやりにくくなってるのですから。


さまざまな意見がある?

意見なんて言うレベルの話では無いです。

僕ら著作者の報酬と財産の話しであり、当事者は僕ら著作者自身です。

無関係な他人に、僕らの報酬や財産について、とやかく言われる筋合いはありません。

それでも、僕ら著作者とJASRACのお金の流れが不透明だとか言う人は、このブログの一番最初に戻って何度も何度も読み直してください。

僕らの給与明細を明かさなきゃいけないんですか?





本当におかしな組織であるのなら、信託契約を結ぶ人がどんどん減り続けるはずです。

ほっておいても潰れるでしょう。

が、実際は逆ですよ。

音楽著作権、そしてビジネスを正しく理解できる人が少しずつ増え、JASRACとの信託契約者も確実に増え続けています(2018年5月1日現在で法人も含め18,004人の信託契約者数)。

また、一般信託者よりさらに一歩進んで、音楽著作権をなお一層深く付き合っていきたい人は、準会員・正会員へと進むのですが、なんと2018年度の新規正会員は112人+6社!(正会員は法人も含め現在1,493人、準会員は4,125人)


これは前代未聞の歴史的激増ですよね。

ということで、新規信託者の皆さん、そして今年から正会員となった皆さんに愛をこめて心から歓迎するための花束を。

Superflyの「愛をこめて花束を」をアコーディオンソロで。



2008年(平成20年)のヒット曲です。

「エジソンの母」というテレビドラマの主題歌だったようですね。

なかなかかっこいいアレンジはアレンジャー:嶌谷好位置によるもの。

アコーディオンによる演奏表現の端々にドラムのビートが顔を出してくれるよう、また時にはギターのストロークを思い浮かべながら弾いています。

このブログで紹介しているようなアコーディオンの演奏動画を見て、いいなあと思っていただけましたら、是非とも長坂憲道のアコーディオン演奏動画チャンネル←クリックすると簡単に登録できますので、皆さん何卒よろしくお願いいたします。

「この曲をアコーディオンで聴きたい」と思いつき次第、コメント欄にて気軽にリクエストしてください。
YouTubeチャンネル登録者数1,000まで、あと56人!

毎日、減ったり増えたりを繰り返して苦しんでます。

ここまで来て、これだけ伸び悩むものなんですね。

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