やめよう、平板化 | ノリーヌ・ディオン (作曲家 アコーディオン奏者 長坂憲道)

やめよう、平板化

どなたかの説では「平板化」ではなく、もはや「虚弱化」だと仰ってる。

僕もまさにそうだと感じているので、平板化=虚弱化ということだということを前提に。



グローバルだ外国語力が必須だのなんだの言ってるくせに、この日本では外来語の発音が平板化してしまう傾向にある。



特にいわゆる首都圏エリアの方言では平板化が強いように思える。



僕らミュージシャンがよく使う言葉で考えてみようか。

ミュージシャンが使う用語は、外国語由来の言葉がめちゃくちゃ多い。

ギター、ドラム、ベース、レコーディング、マイク、ミキサー、アンプ、スピーカー、ケーブル、シールド、エフェクター・・・もうキリが無くなってきた。

パソコン周辺を見渡してみたらどうだろう?

メモリー、サーバー、マウス、ディスク、ドライブ、パーティション、ウィンドウ、スクロール、クリック、コネクタ・・・みんな平板化せずに言ってる?

僕自身も当たり前のように平板化した言い方で覚えてしまったりしてる言葉、これらを英語で話すときには、日本で話している平板化の発音では絶対に通じないのだ。



平板化でサラッと言うと、なんか業界っぽくてカッコよく聞こえるのか?昭和末期=バブルの頃に、あらゆる場面で平板化読みが一気に増えてしまったような気がする。



一方、人名でも気になってしまう平板化。

僕はナガサカという苗字で、そもそも三河地方に多い苗字。

出身の東三河地方でも大阪でも、ナガサカは2番目の『ガ』がアクセントとなって持ち上がり『サ』と『カ』は少し低めに落ち着く。

それが首都圏エリアでは平板化した「ナガサカさん」という発音で呼ばれてしまう。



20年来のバンド仲間で友人でもあるミュージシャン、日本を代表するアコースティックギタリスト『押尾コータロー』も、出身の大阪では『オシオ』の『シ』が少し強く高くなるんだけど、今や全国的に平板化で『オシオ』って妙な発音で呼ばれているのを耳にする。



先日、オールナイトニッポンゴールドの出演者にミッツ・マングローブさんが加わったけど、彼(彼女?)も、テレビでは普段から『ミッツ』っていう部分が平板化されて呼ばれることに違和感があると言っていた。



こうして人名なんかでは、本当は最も平板化しちゃいけない部分だと思うんだけどね。



これも、首都圏の方言=標準語であろうという価値観から、平板化された読まれる苗字も、わざわざ発音の違いを指摘して、訂正するのもなんだかなあ、って思ってる人が多いと思う。

なので、めんどくさいから、言われるままにほっておこう、という状況。

これこそが、まさに虚弱化だ、と僕は感じている。



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