V-Accordionコンテスト日本予選ファイナルを終えて
V-Accordionコンテスト日本予選ファイナルを終えて
V-Accordionコンテスト日本予選ファイナルにお越し下さった皆様、本当にありがとうございました!開場待ちの行列が昨年よりも増して、イベントの注目度も少しずつ上がってきたのが非常に嬉しいです。ということでUDXシアターの客席は完全に満席。
一方出場するプレイヤーは、以前からのアコーディオン・プレイヤーだけに限らず、ピアニストやキーボディストが「あくまで新たな表現アイテム」として、V-Accordionにチャレンジする人の参戦も有ったりで、尽力を続けている「アコーディオン人口の裾野拡張~人口ピラミッド拡大作戦」の成果が確実に出てきております。
そうです、Rolandは自分たちが作った楽器だけが売れてくれればいい、という考え方では無いのです!
伝統的なアコースティック・アコーディオンのネイロや表現力に興味を持ってくれる人が増えて、アコーディオンという楽器を好んでくれるプレイヤーの人口が増えなければ、当然電子楽器としてのV-Accordionも売れるはずがありません。
逆に、伝統的なアコーディオン音楽での限られた定番ジャンルだけでは、それらのジャンルを好まない人=アコーディオンに無関心となりガチでもあり、その状況を切り開いていくのも目標の一つとしています。
従来の伝統的かつ優秀なアコースティック楽器に対しては当然ながらリスペクトの姿勢を保ち、V-Accordionの存在によってアコースティック楽器を淘汰したり駆逐したりするつもりは全く無い!ということを確認できているからこそ、僕もRolandと一緒になって「アコーディオンの普及活動」を頑張ることができています。
そもそも、アコーディオンとはどのような楽器なのか?今まで一体どのような音楽がアコーディオンで演奏されてきたのか?そして、これからのアコーディオンは、どのような展開をすべきなのか?Rolandも僕も本気です。やるからには中途半端ではなく全力投球です。
あくまでアコーディオン全体の普及活動の一環で有るからこそ、今回のようなコンテストを開催し、まだV-Accordionを持っていない人にも門戸を開き、事前に「楽器の貸し出し」までも行ってしまうという、前代未聞の太っ腹スタイルが何よりもの証拠と言っていいでしょう。
しかも、先日開催されたLoop Station World Championshipと同じく、今回のV-Accordionコンテスト日本予選ファイナルも世界の頂点に向けての入り口です!
それから、JAA理事長の松永さん、そしてcobaさん、そこに僕が審査員として並ぶのは10年早い話でした。昨年は第一回目の日本予選と言うこともあり、あくまでV-Accordionに精通しているという立場で、恐れ多くも審査に加わりましたが、やはりアコーディオン側の人間だけで審査をするのは良くありませんもんね。
ということで、僕自身も昨年から強く望んでいたことの一つだったのですが、今年は作曲家・アレンジャーの篠田元一さんが審査に加わっていただくことが実現、幅広い経験を持つエキスパートからの視点でアドバイスを頂戴することができたのが、アコーディオン界にとっての前進に繋がってくれると信じています。
今回は僕も幸いMCだけに専念することができたので、ちょっとした時間のスキを見つけ次第、一次予選を通過した10人の出場者達とコミュニケーションの機会も積極的に作ることが叶い、いろんなお話を伺うことができたのも大きな収穫でした。
日本にはプロ・アマ問わず沢山のミュージシャンが居ます。アコーディオンと触れ合ったことの無いミュージシャンの方が断然に多い状況ですが、それらのミュージシャンが「アコーディオンという一本の絵筆」に出会い、キャンバスと向き合った時に、どのような世界が描かれるのか?まだまだ期待は尽きませんよ♪
今年のグランプリは昨年の準グランプリだった小川正浩さん、準グランプリは昨年の特別賞だった丸茂睦さん、特別賞は昨年も出場いただいていた、おしどり♀マコさん、というように2年連続出場の人が並んでしまったように見えますが、1位から10位までの得点差は意外に少なく、かなりの接戦でした。
そう、決して越えがたい高い壁ではなく、まだまだ始まったばかりのコンテストですので「攻めどころ」のスキはたくさん残っています。そうです、どなたにもチャンスが有るのです!今年のエントリーを躊躇してしまったアナタ、来年こそ日本チャンピオンを狙いに来てくださいね!!
さあ、来年以降の事なんかより、まずは今年です。グランプリの小川正浩さん、世界大会に向けて突き進んでくださいね!!!
ということで、受賞なさった皆さん、本当におめでとうございます。そして惜しくも受賞に届かなかった皆さんも、素敵な演奏そしてV-Accordionの楽しい使いこなしを見せてくださいまして、本当にありがとうございます!今年も楽しい想い出が一つ増えました。
是非とも次回の日本予選にもチャレンジしていただきたいと思いますが、音楽&アコーディオンはコンテストだけが全てではありませんし、受賞に届かなかったからといって、皆さんの音楽やパフォーマンスが否定されたわけではありません。
会場にお越し頂いた皆さんの耳と心には、10人全ての勇姿そして10人10色の素敵な音楽が焼き付いて、きっと忘れることはないでしょう。
これからもアコーディオンと仲良く、素敵な音楽を自由に楽しく奏で続けてくださいね☆
そして、必ずまたお会いしましょう!一緒に楽しいことをやらかしちゃいましょうね!!
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