美輪明宏版『愛の讃歌』-エディット・ピアフ物語-を観てきました。
いつもながら美輪さんの劇場はお花で埋め尽くされて天国にいるようでした。
美輪さん演じるエディット・ピアフは神々しくて、愛について沢山考えさせられました。
ピアフは波乱万丈の人生の中で沢山の恋をするのですが、いつでも全力でぶつかっていきます。
最愛の彼を飛行機事故で亡くすという言葉に出来ない悲しみを味わったりもしますが
それらは彼女の小柄な体や魂に記憶され、豊かな芸術を生み出す源となります。
いつも全力で生きた女性。傷つくことを恐れず全力で愛に向かっていった女性。
丁度、愛鳥ポコを失ったばかりでしたので、愛について考えさせられました。
私は愛する存在がいると言葉ではいっているけど、果たして全力で愛したのか・・・・・
疲れて帰って来て、鳥たちが遊んでくれと言っても相手をしてやれないことが多かった。
命には終わりがあるのに、そんな時期はまだ来ないと勝手に思い
いつも全力で接することが出来なかったことが、今日ほどストレートに自分に突き刺さって
きたことはなかった。
ピアフが羨ましかった。
傷つくことや恐れなど考えず、まっすぐに愛に向かって突き進む・・・そんなシンプルで強い心が欲しい。
愛する対象が目の前にいるのに、くだらぬ事に心を惑わされ全力で愛することが出来なかった
自分が情けなく悔しかった。
ピアフは愛の讃歌で無償の愛について歌ってますが
無償の愛を与えてくれたのは鳥たちで、私は愛をもらいっぱなしで何もしてやれずに
いざいなくなったら悲しがって・・・いつも愛をもらうばかりで ごめんね と泣いた。
ポコが去って、美輪さんを観て・・・気付かされた。
目の前に愛する存在がいるだけで幸せなのよね。他に何も要らないもんね。
私、今まで何に心を振りまわされていたんだろ・・・今の心が曇りませんように。。。