映画『永遠のゼロ』を観てきた | アダルトチルドレン時々日記

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機能不全の家族の中で育ち、その後遺症を人生上に色濃く残し、一般常識とまともな生活を知らず、悲観的なことを言いつつ能天気な性格でふらふら気ままに流転の人生を送っております。魂の病気と共存し狂気と正気を往ったり来たりする日常を徒然なるままに書き綴ります。



永遠のゼロを観てきた。

私はこの映画を観るのが怖かった。
百田尚樹さんの原作でとても感動したので、
映像が私の感動からかけ離れていたら・・・
本を読みながら私が頭の中で思い描いた映像から大きくかけ離れていたら・・・
若手の俳優などがあの時代を演技で再現できるのだろうか・・・
なんてグルグルして映画館に向かう踏ん切りがつかなかったが・・・

観て良かった☆ 原作から大きくかけ離れない(と思った)いい映画でした。
原作のすべてを表現できているわけではなく、いくつか端折っていたところもあるが
この時代に若手の俳優たちを使ってここまで表現できたことは素晴らしいと思う。

驚いたのは、時間帯の影響もあってか、劇場には20~30代の若者がほとんどで
その間に中年、壮年、老年がちらほら居た感じ。
出演者のファンということだけで来ていた若者もいると思うけど、この映画は充分心に響くものを
与えてくれると思います。

この時代にまさかこういう映画を観ることが出来たなんて・・・良かった。
時代がこういうのを欲していたのでしょうかね。

高度成長期からがむしゃらに頑張って、バブルで有頂天になり自分を見失い
バブル崩壊のショックで鬱になり、日本全体が自分の立ち位置が分からなくなって
酷い閉塞感でいつ狂ってもおかしくない状態で生活しているような気がしてましたから。
過去を見ることによって、何かを掴み取りたかったんでしょうかね。

百田さんが世に出てきたのも、日本の神さまからのプレゼントかも知れませんね。


ところで零戦の構造って、攻撃されることには滅法弱かったんでしょう?
日本人の「肉を切らせて骨を断つ」的な思想(?)哲学(?)も反映されていたのではないかと
思いました。
私は武士道を知りませんが、自分も傷つきながら怯まず相手に果敢に向かっていく・・・
刺し違えるとかね。 もの凄く日本人的な戦闘機なんだと思いました。


私は、零戦が最強のものであったともちろん思うのですが、何よりもそれに乗った日本人が、
それに劣らぬほど素晴らしかったんだと思います。
どんな最強の乗り物ですら、それに乗る人間に左右されると思います。
あの時代、零戦と日本の兵隊さん、いや、日本民族は素晴らしかったと確信しています。


昨年の安倍総理の靖国参拝、いいじゃないですか。どんどん参拝すればいいんですよ。
外国からすればA級戦犯を祀っているそうですが、こちらからすれば英霊なんですから。
そして、この映画【永遠のゼロ】、そして来週観に行く予定の【小さいおうち】
これらが絶妙なタイミングで世に出てきたことは、意味があることではないかと思います。
いいタイミングに過去を振り返り、自分の立ち位置を確認し、平和ボケの現代に感謝出来れば
いいと思います。

最後に零戦に関して、興味深い映像を見つけましたので貼り付けておきます。



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