肉体から魔が落ちるのを待つ時間 | アダルトチルドレン時々日記

アダルトチルドレン時々日記

機能不全の家族の中で育ち、その後遺症を人生上に色濃く残し、一般常識とまともな生活を知らず、悲観的なことを言いつつ能天気な性格でふらふら気ままに流転の人生を送っております。魂の病気と共存し狂気と正気を往ったり来たりする日常を徒然なるままに書き綴ります。

アダルトチルドレン時々日記

筋肉がこわばり 思考までもが 

鋭角の粒子を持つのではないかと

根拠のない感覚の信者になり

それは弱い自分を正当化している事を

とっくに気付いているけれど

そこから脱出を望むほどの

精神の自由などというものの残骸は

つい数日前に睡眠薬の作用でとっくに眠り

眠ったのは実は私なんかではなくて

起きているのが私であり

眠ったのは

アイデンティティと抑制と理性と感覚と

およそ常識的な人間しか持たない

幻想だけだったのかも知れません


私はずっと起きているのかも知れないし

起きたことなどないのかも知れません

しかし深夜はまた迎えに来たのです

幻想は眠り幻覚が立ちあがる


部屋の隅にただ立っている黒いブヨブヨとしたものに

名前なんてつけてはいけないのです


すべてに名前という呪詛をつけ

観念というカプセルに閉じ込めないと

恐くて接する事の出来ない

臆病ものが構築した世界から逃れるためには

命と煩悩の諸悪の根源の穴からの

流血の儀式を

白い錠剤を用いて呪術的に

そっと行わなければならないのです


毒牙の色味を帯びた

温かな体液が流れて来るのを待つ


いつ起こるか分からない自然現象の奴隷よろしく

細胞の老化というピラミッドを

感情の爆発という鞭で打たれながら

これに耐えれば墓場にまた一歩近づけるのですと

心の中でほくそ笑みながら

本当の苦しみからの解放を待ちわびつつ

僅かな希望だけが残っていると

狂信的に信じ込み一生懸命つくっているのです


寝ているのか寝ていないのか分からなくなった

荒れた皮膚と荒れた生活の証拠を

見て見ぬふりをするので

また小さな錠剤が入ったシートをじっと眺めるのです


忘れられたい欲望は自分だけが忘れたのであり

もう一つの生身という私は

いつでも快活に振る舞って

私の後ろにあるはずの影はいつしか先を歩いており

実のところ本当の私が陰だっただけだと

やっと気付いたのです


思考を持った気になった影だったのです


だから


部屋の隅にただ立っている黒いブヨブヨしたものに

名前をつけてはいけないのです






アダルトチルドレン時々日記
通過せずに居座り続ける苦痛は 

引き止めているのは私だと言わんばかりに

薄笑いを浮かべて私の2ミリ内側に居るのです

悔しいから私は私を殺すんです

寄生しているお前を殺すのは

私を殺すのが一番いいのだと

本当は私が一番死にたいだけなのだけれど

お前のせいにしてみるのです


まだ・・・落ちて来ない・・・・・赤いモノ・・・・・・



しかし、キチガイ炸裂を実況中継出来るほど

開放的になれたんだと・・・少しだけ自分を褒めてみるのです

死にながら褒めてみるのです




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