2月22日栃木大会その4 | 卯月啓子オフィシャルブログ けいこ先生の「ことばとあそぼう」

2月22日栃木大会その4

2月22日栃木大会その4

読み読み教室     「どんぐりと山猫」宮澤賢治



参会者の皆様が「読み読み教室」で驚いた主なこと

1、読みのスピードがチョー速いこと

2、区切って質問すること

3、交流が楽しいこと

4、答えたことを否定しないこと


そして、この4つが全て、なぜという疑問をもたれたようです。そして、次に、どうやってという疑問がわきあがってくるようです。

1 については、昨日も書かせていただきました。人から恵んでもらう飛び込みの授業は、90分間が限度、低学年は45分間なのです。



2、どこで区切って、どういう質問をするのですか?

質問の数も、90分間でおさまるように考えます。ですから、多ければいいというものでもありません。質問して、答えを書いてもらって、全員に発言してもらうということを考えると、大体決まります。そして、最後には「読み読み教室を終えて」という質問を入れますので、内容にかかわる質問は吟味せざるを得ません。


まず、お話の内容がわかるように、あらすじにそって考えます。私が読んでいて、ここはどうしてもおさえなくては読めないだろうというところで立ち止まるための質問を作ります。


最後に、この話を鵜呑みにしないための結末に関する質問を作ります。


「どんぐりと山猫」では以下の質問を作りました。


① どうして一郎は、山猫から呼ばれたのでしょう?

② どうして山猫は、どんぐりたちに困っていたのでしょう?

③ 一分半でめんどうな裁判を片づけた一郎を、山猫はどう思っているのでしょう?

④ 山猫は一郎をまた呼ぶでしょうか?

⑤ 読み読み教室を終えて


皆様だったら、自分の教室のお子様たちと読むときに、どういう質問を作りますか?

質問は、いっしょうけんめい考えて作りますが、どうもまずかったというときもあります。そんな時は作り変えていきます。

皆様も、区切り方や質問に、正解はありませんので、自分の読みの力を総動員して教材研究をして作って見られるとよいですよ。

そして、いくつかやっていくとコツがつかめますよ。

教室の子どもたちに読む楽しさを!




メールを頂戴しました。

卯月 啓子 先生


一昨日の研究会では,大変お世話になりました。
先生のブログ,読ませていただきました!
あのように,大々的に取り上げてくださり,大変嬉しいです!
そして,お時間が少なくなってしまい,大変申し訳ありませんでした。

読み読み教室は,すぐにでも試してみようと思います。
目の前の子どもたちが,どのような「読み読み」を交流するか,
とても楽しみです。

講座はもちろんのこと,
卯月先生のお話をお聞きして,なぜかとても元気になれました。

やっぱり卯月先生って,
勢いがあり,お元気で,切れ味鮮やかで,
そして,おしゃれでかっこいい!!
と思いました。


またお会いできる日を心待ちにしています!

本当にありがとうございました。






卯月啓子先生


土曜日の研究会・懇親会ではたいへんお世話になりました。
卯月先生の楽しい実践を栃木の多くの先生方に知らせることができてとてもうれ
しいです。
ありがとうございました。

私の学校でも二人の若い先生が参加しさっそく「よむよむやるやる」とはりきっ
ておりました。
ちなみに、私の娘も教員1年目で参加させていただき卯月先生のおもしろさにび
っくりしておりました。

また機会がありましたらぜひご指導ください。
ありがとうございました。


新刊紹介

2冊とも、大変役に立つ本です。読むと知らないことがたくさんわかります。


2月発刊  「書いて覚えることわざ」 小学館
ことわざを使って、単元がいくつもできますね。わたしだったら、「数字のつくことわざを探そう」「動物の出てくることわざ」「ことわざで物語を書こう」「ことわざおみくじ」等々、これ1冊でさまざまに考えられますよ。


3月15日   『楽漢法』小学館