介護現場では、施設形態によっては看取り介護に対応していることがあります。高齢者の終の棲家としての役割を持っている施設で、特別養護老人ホームも代表的です。

このような施設では、入居期間が長い人ほど介護スタッフとのやり取りも多く、長期にわたる入居生活のなかで双方が家族のような親しみを持つこともあるといいます。信頼関係が構築されて、慣れ親しんだ入居者が体調を崩し、施設で最期のときを迎えることも少なくありません。

介護の仕事をする上で、こういったことに心を痛めて悩む人もいます。数をこなして慣れると言っては残酷ですが、経験を積むことで少しずつ落ち着いて対応できる日がくるはずです。

高齢化社会の影響で、介護の仕事はますます需要が増えています。やりがいのある仕事であり、働く気持ちがあれば定年まで長く勤められる事も可能な業界です。ただ、安定性がある反面、離職率が高いのも現実です。すぐに仕事を辞めてしまう理由として、仕事がきつい、賃金が安いといった点が挙げられていますが、その中でも人間関係で悩む人が多い傾向にあると言われています。

 


基本的に介護施設やデイサービスなどの現場では、医療や介護のスタッフがチームを組んで仕事をする事になります。皆が自分と性格の合う人であれば良いですが、時にはある人と意見が合わず、一緒に仕事がしにくいと感じる場合もあるでしょう。

 


特に、介護現場は女性が多い現場であるため、女性特有の陰湿ないじめに遭えば、結果的にチームの中で孤立してしまいます。そうなった場合、最終的に退職を選択する事もありえるでしょう。

 


介護現場は女性が多く、人間関係が難しい現場だと言われていますが、大切なのは自分から良好な人間関係を築くように努力する事です。それにはいくつかのポイントがあります。

 


まず大切なのが、苦手意識のある人をよく知ろうとする事です。趣味や嗜好、特技などよく観察していれば知る事が出来ます。苦手だからといって会話をする事すら避けているようでは、永遠に距離は縮まりません。共通の話題を見つけ、休憩の時間や飲み会の席で積極的に話しかけてみると、いつの間にか苦手意識も無くなっていくものです。

 


ただそれでも、どうしても気が合わないという人はいるものです。その場合は、最低限挨拶だけはするようにして、そっとしておくのがベターです。そんな中、どんなに苦手だと感じても、笑顔と挨拶だけは欠かさないようにしましょう。そうすることで、相手に嫌悪感は抱かれず、ほどよい距離を保てるはずです。

 


そしてもう一つ大切なのが、日頃から同僚の仕事の状況を把握する事です。もし、誰かが困っている時に何も言われなくても手伝えるようなスマートさがあれば、周りからも信頼され、また自分が困っている時にもすぐに助けて貰えます。その助け合いの連鎖が起きれば、自然と職場全体の空気は良くなっていくでしょう。
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