「用心棒」と「椿三十郎」 | 音楽見聞録

音楽見聞録

単なるリスナーが好きな音楽について勝手きままに書き散らかし。
CDレビュー中心のつもりが、映画や書籍など他の話題も。

 

 

恐らく本年最後の記事アップになると思います。

今年は散々でしたが、来年が皆様にとって良い年になるよう祈念しております。

全地球規模での発生イベント、ここから人類は何かを学ばなくては、種として、次の段階には進めないんだろうな、、、と感じてます。

 

あー、自分はこの人にとっては優先順位が低いんだなー。
・・・そう思うことってありませんか?
それも、「こりゃ相当低い順位だよな」なんてことにもついでに気付いてしまうと我ながら悲しくなります、、、
そもそも自分には価値があるかも、なんて思っていた事自体が既に根拠もなく成り上がっている証拠なのでしょう。

反省します。

さて、随分と長いこと手元に無かった黒澤明監督の作品、「用心棒」「椿三十郎」をなんだか勢いで購入しました。

と言っても国内盤は高すぎるので、この2作品が1パックになったCriterion(クライテリオン社)のいわゆる「北米版」ブルーレイを購入しました。

ブルーレイのリージョン区分はDVDとは異なり、日本は南北アメリカとも同一の括りとなります。

従って再生については何の心配もなく輸入盤(ヨーロッパものはNGです)の購入が出来る!

特に邦画作品では音声は当然日本語が基本なので、英語字幕を消せば鑑賞には何の問題もありません。(まあ、タイトルくらいは改変されていても仕方なし。)

この2作品、LD版で所持していた以降はソフトを持つに至らず久々の鑑賞で、記憶の中の映像との比較にはなりますが、冒頭から吹き荒れる風に舞い上がる木の葉の様子がくっきり映し出されています。いや~細かい。すごい。前はこんなの見えなかった、、、
また、室内などの暗い場面では人物は全体が暗くなり、背景と混じってしまい非常に見えづらいという事がありがちだったのですが、そこはクライテリオンの技術で本当に見事なまでの修復が行われています。却って見えすぎくらいの雰囲気です。

用心棒が1961年、椿三十郎が1962年の作品・・・七人の侍(1954年)同様、映画としての存在感がスゴイです。

映画作品に対する集中力というか、凝縮度が高い。

 

画質についてはコントラストの強弱にはそれぞれの好みがありますし、どこが監修し作業した映像が一番良いかなんて論じることはできませんが、クライテリオン盤の一番良いところは特典映像として当時の関係者(俳優以外にもカメラマンや音声など)へのインタビューが満載されているところかもしれません。(国内盤だと予告編くらしか入っていなかったと記憶しています。)

当時の撮影に関する裏話が結構興味深いです。

 

個人的には全体的に優しみとユーモア(かなり改変があるとは言え大元の原作が山本周五郎であるため)のある「椿三十郎」が断然好みなのですが、これも用心棒という前作あっての作品かと思うので、この2作品パッキングは素晴らしい!としか言いようがないです。(どこぞの抱き合わせとは全く意味が異なる!)

両作品で三船敏郎が演じる主役の名前は同じ「三十郎」なのですが、この2人、確実なる同一人物とされている訳ではありません。

とにかく色褪せないなあ、、、

B/Wなので最初から色付いてませんが・・・