手塚治虫
、、、言うまでもなく偉大な漫画家の一人ですね。
幼い頃から手塚さんの作品にどれだけ心揺さぶられてきたことか。
手塚さんの作品との出会いは「感動」などという生易しいものではなく、正に「衝撃」の連続でした。
小学生の頃に読んだ、「火の鳥」の「未来編」では「永遠」が恐怖になりうる事をまざまざと実感させられました。
それまで、永遠に生きることが出来ないものか?なんて呑気に思い描いていたガキに大上段からの鉄槌です。
「永遠」を生きることがいかに恐ろしいものか。不滅、死なない、死ねないという事が実は凡人たる自分にとってどれほど恐ろしいことか。この漫画から学びました。
たった一人で待ち続ける5000年、次の5000年、そして次の5000年、、、、あ~今思い出しても恐ろしい限りです。
また、ライオンブックスを始めとする、あまたある短編作品の秀作の魅力。
そんな中、とても好きな短編作品に「四谷快談」という作品があります。この名作、ご存知でしょうか。
本当の四谷怪談同様、幽霊の「お岩さん」が登場する話です。
これが私にとってはいつ読んでも泣いてしまうくらい大好きな作品の一つなのです。
ストーリーを語るのは野暮なので止めますが、ご存知ない方は是非読んで欲しい作品です。
手塚さんの漫画に登場する心優しいキャラクターはたくさんいるけれどお岩さんもそのトップクラスです。
結局、人間が人間として、(まあお岩さんは幽霊なのですが元人間ということで、、、)とりうることのできる最上級の行為とは「自己犠牲」なのかもしれません。
自分より他人を優先する思い。それも決して自分の満足のためでなく、真に相手のために自分自身の大切な部分を差し出すその行為。
これに感動する、という事は自分自身の理想とこの行為がどこかで繋がっているからなのでしょうか。
やるせない気持ちと深い感謝と沁みてくる想い。四谷快談の読後感は複雑です。
手塚さんの漫画には生きる根本に係る部分に大きな影響を与えられてきました。それも幼少期のそれは途轍もなく大きいものです。
ここまでの漫画家は他には存在しないかもしれません。
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手塚治虫名作集 (2) (集英社文庫)
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「四谷快談」は様々な短編集に収録されていますが、この本とかは比較的入手しやすいと思います。
タイトル作の「雨ふり小僧」もこれまた傑作です。
