モーツアルト / レクイエム&アヴェ・ヴェルム・コルプス | 音楽見聞録

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モーツァルト:レクイエム/ムーティ(リッカルド)

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最近、モーツアルトの晩年期の作品ばかり聴いている。
というか、手にする作品がモーツアルトのものが多く、その中でも選んでいるのが最後期のものばかりになっている。なんだろね。

そこにあるのは限りない透明感と昂揚と諦観。

御存じのとおりこの天才によるこの世での最後の仕事がレクイエム(K.626)である。作曲途中で絶筆となり、弟子のジュスマイアーが完成させた作品ではあるがもちろんモーツアルトそのものである。

その昔、別の盤を所持していたがこの作品はまるで異なる印象です。力強くかつ抑制の効いたコーラスが聴ける素晴らしい作品である。

リッカルド・ムーティとベルリン・フィル。録音も1987年と比較的新しく、音の透明感もかなり高い。この曲に対する印象が変わったくらい。

音を正当に語るものは音しかない・・・とは小林秀雄の言葉だが正にそのとおりだと感じる。どんな言葉を尽くしてもこの音楽の前には力を失ってしまうような感じ。

最後に収録されているアヴェ・ヴェルム・コルプス(K.618)がまたこれがとんでもなく素晴らしい。何という美しさで展開されることか。全体で46小節しかない短い曲ではあるが
この作品もモーツアルト最後の年に作成されており、曲の手触りには同じものを感じる。

もう向うへ連れて行ってくれるような音楽である。

アヴェ・ヴェルム・コルプス、適当なのがなかったのでバーンスタイン版をお届け